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KODEX Ⅴ / AEBA
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2008年発表の4th。

曲名に英・仏・独・羅と四ヶ国語も使われていてなんだか豪華(笑)。
セールで安かったのと、ジャケから只ならぬ雰囲気を感じて購入に至ったんですが…
またしても掘り出し物を発見してしまいました…。

WATAINあたりにも似る、悪意の篭もった邪悪極まりないヴォーカルのがなり声、
ベースを効かせた、コシのある黒光りする音像などから感じるのは、紛れもない
「真性ブラックメタル」のオーラ。…なんですけど、曲自体はメロディへの志向性の
かなり高い、メロディックブラックにカテゴライズ出来そうな感じですね。

このバンド、「真性」な雰囲気が、メロブラ的な曲調に凄くプラスに作用してると思います。
元々メロウさだけでなく毒々しさも秘めたメロディの特性が、この雰囲気によって更に
触発され、より凄みを持っている感じ。ギタメロも素晴らしいですが、音像に太さを
与えるべき所では与え、メロディアスになる所ではそれを助長する、ベースが何気に
作品の鍵を握っていると思う。

メロブラとしては特にメロがクサい訳ではないものの、どの曲にもフックがあり、全曲が
勝負曲くらいの気迫が感じられて、66分の長丁場を聴かせる力があるアルバムだと思うし、
メロブラ好きなら聴いておいて損はありません。ちなみに演奏時間は66分6秒とこだわってますが…
最後に短めのSEを入れてる辺り、なんか無理矢理帳尻を合わせたような感じが…(笑)。
Usher-to-the-ETHER 2009年3月27日(金)18時14分

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