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SCORE TO A NEW BEGINNING / FAIRYLAND
フランスのシンフォニックパワーバンドFairyLand2年半振りの3rdアルバム!
今作も前作に負けず劣らず全曲神でした!特にラストの9曲目の大長作においては
今までの全3枚のアルバムの中でも1、2位を争うのではないかというくらい素晴らしいです。
そして、オーケストレーションにおいては今までで1番最高な出来なのではないでしょうか。
出すたびにとても良い方向にパワーアップしているので
3枚のアルバムに順位をつけるのが難しいほど全作素晴らしいですね。
そして今回、作曲者のフィリップジョルダナ+17人のゲストでバンドが成立しています。
そう、前作までのメンバーは誰1人としていないのです。(全員脱退)
しかしジョルダナはそれで良かったと言っています。『バンド』という枠組みに
とらわれず自分の音楽を突き止めていくジョルダナ。これからのFairyLandは
毎回能力のあるミュージシャンが同志となってFairyLandというクエストに参加する
戦士になるそうです。新しい音楽活動の在り方であるし、わたしはすごく共感できました。
バンドありきではなく、素晴らしい作曲家と演奏家が集まれば素晴らしいアルバムが出来るんです。
ヘヴィメタルに新たなる時代到来です!
1曲目「Opening Credits」
FairyLandお決まりのインストから始まる壮大なストーリーは今回なんと
2nd「The Fall OF AN Empire」の4曲目「Slaves Forlorn」のダークアレンジから
スタートしました。これは前作をよく聴きこんでいる人は最初からニヤリだったでしょう。
よりオーケストレーションに磨きがかかったオープニングに圧巻!
2曲目「Across The Endless Sea Part II」
このアルバム内で2番目に好きです!
FairyLandは毎回2曲目にキラーチューンを持ってきます。もちろんこの度も
最初を飾るに相応しい素晴らしい1曲でした。壮大なクワイアとVoが交じり合い、
サビの壮大なコーラスはFairyLandらしさが散りばめられています。
そしてまた素晴らしいのがバックアレンジ。さすがのフィリップジョルダナ!
複雑なストリングス、キラキラのチェレスタとピアノが絡み合い曲を盛り上げ引き立てます。
※なぜパート2かというと、前作の日本盤ボーナストラックに
「Across The Endless Sea(Bonus Track For Japan)」という疾走曲があり、
そのパート2にあたるものだからでしょう。
3曲目「Assault On The Shore」
この曲も最高!このアルバムの中では鳴きの1曲といってもいいでしょう。
なんといってもVoとバックアレンジのバランスが絶妙で最高です。
この曲のAメロのバックのストリングスに思わず耳がいってしまうのは
わたしだけでないはず。サビの盛り上がりは大合唱したくなりますね。
4曲目「Master Of The Waves」
アルバム内ではかなりヘヴィでハードな1曲。Bメロのストリングスがいかにも
FairyLandらしく、如何なる曲をやろうともジョルダナらしい色づけは忘れません。
イントロからして荒れ狂う海を大航海している様子が目の前に浮かぶようです。
情景描写が素晴らしいのもジョルダナの作曲の素晴らしいところ!
5曲目「A Soldier's Letter」
壮大なバラードです。ピアノから始まり、サビでは大コーラスになり盛り上がります。
非常に感動的であり、思わず体を横に揺らして聴きいってしまうほどです。
最大限に盛り上がるVoパート→Keyソロ→Gソロへの流れが鳥肌もの!
6曲目「Godsent」
アルバム内で最もヘヴィでアグレッシヴな疾走曲!高音ストリングスと
ソロフレンチのイントロ→疾走パートへの突入がかっこよすぎる!
そしてサビまでの盛り上がりへの持って行き方がとにかくすごい。
サビ直前に一息入るパートがとにかくヤヴァくて鳥肌ものです。
7曲目「At The Gates Of Morken」
オペラティックハードな1曲!この曲のバックストリングスは常に激しく
動いており、かなりこっていてとにかく聴き応えがあります。女性Voが入ってきて
曲調がガラっと変わるところはオペラティックで非常にかっこいいです。
この曲は様々に入り組んだ音色を楽しむための曲でしょう!とても勉強になります。
8曲目「Rise Of The Giants」
美しいオーケストレーションで構成された民謡調あり神秘で壮大な
ドラマティックインスト。ゲーム音楽に非常に近く、植松伸夫さんの作った
FFのサントラですなんて言われても全くおかしくはないかも。
9曲目「Score To A New Beginning」
9分の長大作。
この曲はFairyLand史上指折り3本には確実に入る名曲です!!!!!!!!
明るく軽快なイントロ〜前半部はAQUARIAの音楽性にに近いものを
感じる人もいるかもしれないですね。Aメロの雰囲気とかリズムとか進行が
そんな雰囲気をかもしだしています。B裏のストリングスとVoの盛り上がりによって
曲が最高潮に達すと一度壮大なプレサビで落ち着かせ、またBが更に盛り上がるんですが
なんとその後疾走する本サビがいかにもFairyLandらしい2:32〜のパートで鳥肌が立ちます。
そして間奏→Keyソロ→Gソロの流れが最高すぎる!曲が最高に盛り上がる部分です。
またB→サビが入ったあと、Keyソロ→Gソロがあるんですが6:04〜の3連パートが圧巻!
そして6:39〜涙涙の最大の癒しパートが入ってきます。この辺にくると涙で前が見えなくなります。
物語りも終盤、ありがとうFairyLand!と叫びたくなるくらいかっこいいです。
いや〜1stも2ndもですが、FairyLandは長大作が最も素晴らしいことが多いですね。
この曲ばかり何十回もリピートしてしまうくらい気に入りました。この1曲だけで2,700円出してもいいくらいです(笑
FairyLandのアルバムはヘッドフォンでじっくり聴くのが最も楽しめると思います。
隅々まで複雑なバックアレンジの1つ1つを噛み締めて聴いて頂きたいですね。
東 瑠利子 2009年4月27日(月)23時24分
複雑な事情はともかく、無事に出た3rdは、
同業他アーティストのあらゆる"おいしいところ"が満載のすってきな
エピックメタルに仕上がりました感じですね。
そのなかで、相変わらずのFAIRY無限展開は堅実で、
唯一残念なのは、各曲終わり方が若干あらっ?って感じのところですか・・。
長い尺が好きなので、好みは分かれるかもしれませんね。
特に、Across the endless seaと、GODSENTはすげえですね。
Acrossは疾走曲なのに、9拍子、12拍子(3拍子、4拍子?)が、効果的に
配されていて、聴き応えがありますね。めちゃんこかっこいい。
現在リピート率No.1です。
GODSENTは、、単に自分がBAL-SAGOTHが好きってだけですが(^^;;。
終曲のStory Remainsのモチーフ復帰もいいですね。
ラストのHigher----!の叫びは、うぉおおって感じで素敵。
個人的にこのユニットに、最も大事としているFAIRYのきらめきは
8曲目RISE OF THE GIANTでしっかり聞こえたんだけど、しかし、まあ、
消えてしまった?と見る方が妥当ですかね・・。ちょっと残念。
ストーリーは全然知らないけど、楽曲としてはこれで一段落でしょうか。
今後どんな展開を見せるのか。楽しみです。
1stのクッサクサ路線から、
2ndのプログレ気味への変化を考えたら、
原点回帰するか、
プログレをさらに推し進めるよな内容に
3rdはなるんではないだろうか?
と、買う前は思っていた。
聞いてみた感想は、両方が良い具合に合わさっているようだ。
段々、このバンドは何がしていきたいのか、
形として現れてきたような気がする。
買う価値有り。
本作はもはやバンドではなく、Key奏者を中心に、Franceとその周辺の実力者を結集した、ある意味France版AVANTASIAともいえそうな強力プロジェクトと言えると思います。非の打ち所が見当たらない、全編これ蟻の這い出る穴も無いくらい隙が無い完璧なアルバムで、中心人物が完全にイニシアチブを握った、一大スペクタクル・エピック・シンフォニック・メタルアルバムと言えそうです。マイスペをいろいろ見てみると、この中心人物がもしかしたら曲のアイデアを完全に独り占めにしてきた経緯が有って(あるいは他のメンバーの意見を採りいれ無かったか)、いろいろバンドメンバーとぶつかってきたのでは無いかと、思う様になりました。とすれば、以外のパートには他所の実力者をひっぱってきて、自分の思い通りにやらせる事がベストだと、この中心人物は思ったのかも。
ともあれ、本作はとても良いアルバムです。このアルバムで、FAIRYLANDここに在り、をシーンに焼き付けて、欧州とここ日本を席巻して欲しいと思います。このジャンルも相当淘汰が進み、しっかりこの手の音を届けてくれるバンドなりプロジェクトは指折り数えるくらいしか無くなってしまいました。頑張って欲しいですね。
KUZU 2009年10月25日(日)14時35分