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THE HEROIN DIARIES / SIXX:A.M.
ニッキー・シックス自伝のサウンドトラックとして作られたアルバム。
元の自伝がヘロイン中毒の地獄を綴ったものであるだけに、音がかなりヘヴィです。アルバムのイントロ、インターミッション、アウトロ曲もどことなく不気味な存在です。
しかしそれでいてカッコいいハードロックになっています。重い中にも哀愁があって、なおかつキャッチー。このカッコよさがニッキーの生き続ける意志の表れなんだろうか。
正直、個人的にはMotley Crueより好みでした。
「ニッキー・シックスのソロプロジェクト」と視聴前にイメージ付けてしまう(聴かない)事はあまりに勿体ない事だと思う。
むしろ今作で「DJアシュバ(現ガンズ)」「ジェイムズ・マイケル」2人の名前を覚えた人も多いのではないだろうか。
またアーティストが自身の内面や過去に触れる楽曲は世の中に多くあるけれど、これ程露骨な物は少ない。
故に1曲1曲、歌詞の1節1節に独特な説得力や重さがあり、自伝に準えているだけに外せる曲は無い。
その代わりにクォリティの低い楽曲も一切無いので、最後まで組曲の様に通して聴く事ができる。
7曲目の「INTERMISSION」を挟んで、キャッチーなサイドど様式美的なサイドに分かれていて、
モトリーとは異なり、全体的に陰鬱な雰囲気があるけれど、個人的には大傑作だと思う。
「芸術作品」とDJアシュバが語る様に「Sixx:A(shba).M(ichael).」と言う「3人」の渾身の1枚。
80年代のハードロックを聴き続けて、LAメタルへ行った人。
ためらわずに買ってほしい秀作揃いのアルバムです。普通、全盛時のおつりで食っているバンドが多い中、ソロでこれ程のアルバムを作れるとは・・・。改めてニッキー・シックス
の才能の凄みとサポートのすごさを感じる。プロモ、そしてライブと聴き比べてほしい。
80年代、ドラッグ漬けの毎日を送っていたニッキー。この作品はそんな日々を綴った日記を基に作られたある意味「コンセプトアルバム」ですね。
音的にはMOTLEY CRUEとは対極をなす悲しげなメロディをふんだんにまぶしたダークでメランコリックなロックンロール、といったところでしょうか。
歌詞の世界観も自伝に基づいたもので、これがまた素晴らしい。カボチャ野郎どもの詩さんが↑でおっしゃっている通り、1節1節に重み、説得力がぎっしり詰まっています。
是非本と併せて聞いてみたい!
ミュージシャンて言うのは、想像をはるかに超える才能に溢れていると思う。
同じモトリーからも各メンバーがソロを出しているが、たとえば・・・
ヴィンスのソロアルバムは、どちらかというとモトリーの延長線上だった。
トミーのソロアルバムなんて、もう何やってるのか理解できない音楽。
ではニッキーはというと、このような重く暗く、そして深くメロディアスな作品を作るかと思えば、この前のプロジェクト(BOD)ではモロLAメタルを高品質でやってのけている。
これだから、ファンはやめられない。
「次に何をやってくれるんだ?」と思わせる男ですよ、ニッキーは。
まさか、部屋を静かにして聴きたくなるようなアルバムを、彼が作るとは!!