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NATTENS MADRIGAL / ULVER
ノルウェーの天才集団、ULVERの3rd。
作品ごとに音楽性を変えることで有名ですが、今作では超プリミティヴ極悪ブラックを演っております。
なにしろわざととしか言いようのない醜い音質、チリチリギター、そして荒涼としたリフ、メロディー!しかしこれが基本とはいえ、さすがに初めてきいた時は「なんじゃこりゃ!?」なんて思っていました。が今ではすっかり愛聴盤になってますけど。
最近のメロデスにうんざりしてる人、こんなのはいかがでしょうか。チリチリギターにザラザラノイズ、さらに曲間も妙な空間で繋がっている・・・・という聴き手を拒むような内容ですが、それに隠れているメロディーは非常に質が高かったりします。彼らのメロディーセンスって1st〜3rdを聴く限りでは最高です。
ジャケやこの後の作品からみて、1st〜3rdは三部作として構成されているようなんで、これを聴いて気に入った人は1st、2ndも必聴アイテムとなる訳である。
豪速ブラストに寒美しいリフが乗るプリミティブ・ブラック。
ジャケからしてヤバいオーラを放っています。
Ulverのブラックメタルとしては最後のアルバムらしいですね。今回はプリミティブです。
このアルバムには「森の中で4トラックの機材のみでレコーディングされた」という噂みたいな物があるそうですが、いくら何でもそれは冗談だと思います。
音質的には音の分離はきっちりとしていて、ドラムとヴォーカルはやや音量小さめで、2本のノイジーなギターが絡み合って美しいメロディを奏でるというスタイルです。このギターのディストーションが超極悪で、普段ギターのメロディを追わない人にとっては本当にノイズにしか聴こえなさそうな位凄いです(笑)ヘッドフォンで聴くと更に迫力が増して、まるで電極を両耳から突っ込まれて脳をスパークさせられているような感じさえします。
初めて聴いた時は「うわっ、これは無理かも…」と思いながらも全部聴いてしまったんですが、それもこの人たちの持つ類稀なメロディセンスの所為でしょうね。①なんてアコギパートまで入ってますし。
いいアルバムですが不満が無いかといえばそうでもなく、やっぱりヴォーカルはもう少し音量を上げてもらいたかったかな…と。Garmの硬質なデス声、ほんとにかっこいいんですよ。
余談ですがこのアルバム、親切な事に英語で訳と解説が載ってます。2ndは歌詞すら載ってなかった事を思うと、随分親切ですね(笑)でも曲タイトルが無いんですが…
「夜のマドリガル(叙情短詩)」という意味のロマンティックなアルバムタイトルにそぐわない極悪な音世界を堪能したい人は是非買いましょう。この音質が受け入れられれば、美しいメロディにうっとりとしてしまう事間違い無しです!!
温室の悪さと、物悲しいメロディーが売り。
一曲目かっちょええね。
曲タイトルの表記されていない今作ですが、海外のレビューサイトによると、
曲のタイトルは以下の様になっているそうです。
#1 Wolf and fear
#2 Wolf and devil
#3 Wolf and hatred
#4 Wolf and man
#5 Wolf and moon
#6 Wolf and passion
#7 Wolf and destiny
#8 Wolf and night
MD等に入れる場合は曲タイトルが分かると便利ですね(笑)
まぁ、この音源を雑踏の中で聴いたら全くメロディが聴こえなさそうですが…
ノイズが凄いんだけど、冷涼なメロディーもまたセンス抜群!
ドラムは超速です。全曲ともに。
プリミティヴ好きは必聴の会心作!!
1st,2ndとああきて、どうしてこうなるかなー。
度肝を抜きまくる鬼のプリミティブブラック。ブックレットもプリミティブブラックっぽくなってます。
ただ、聞いてるとぼけぇっとなる点は1st,2ndとおんなじ。
つまり、名盤ということです。
とあるサイトに、「究極のブラックメタルのひとつ」みたいに書かれていたので、手を出してみましたが、これはとてもカッコイイ作品ですね。
音質はDARKTHRONEみたいなもんだろうとタカを括っていたら物凄いノイズに襲われてビックリしました。(笑)
でも流れるメロディーはとても寒々しくて、もの悲しいメロディーばかりなのでこれはキましたね。この音質だからこそいいのでしょう。
ヴォーカルは極悪ながなり系のデス声ですが、これがまたカッコイイ!
やや引っ込みがちですがこのヴォーカルは本当に曲にマッチしています。
プリミティブであり、コールドであり、メロディックでもあり、ブルータルでもある…なるほど、ブラックメタルの究極系といった言葉はあながち嘘ではないですね。
万人向けではないですが、とりあえずプリミティブブラック好きは必聴ですね。
「美醜対比」という言葉はこの手のジャンルによく使われる表現だが、このアルバムには究極の暴虐・野蛮の中に、究極の美が隠されている。
聴き始めた頃はド劣悪音質にしんどくなってCD止めたりしてたが、慣れてきた頃一曲目の後半で、不意に涙ぐんでいた覚えがある。「自らの身体を傷付けないと表せない感情がある」と理解出来ない奴は去れよ!誰にも越えようがないメロディック・ブラックの頂点。
さらによく聴くと、Skollのベースがほとんどオブリガート(副旋律)になっている事が分かった。ベースが泣いている!多分だけど、ブラックメタルでこんなベースラインない。
あとさらに、これはどうでもいいんだが、知人にメンバーの写真見せたらAismalを指差してこう言った。
「こいつは絶対人肉喰っている」
これはすごい!!
速いだけ、激しいだけならそんなバンドは他にいくらでもある。
しかしこのアルバムの根底には、上手い言葉では言えないが、魂とか情感とか苦悩とか、誰もが普遍的に共感できる想いが隠れている。
しかし彼らはそれをあからさまに出したりしない。吐き出す言葉はあくまで怒りや苦痛や絶望であり(歌詞は分からないけどそんな印象)、表向きは人を拒絶している。
だからそのまま受け取ると聴く方は傷付けられて苦しくなる。
でもこの不快で冷たくてガリガリした音が、とても共感できて安らぐのはなぜだろう?
たぶん俺もそういうふうに生きてきたからかもしれない。。。
。。。などとぐだぐだ書いてしまったが、とにかく良いのだ!
メロディ感のあるリフ、ツボを押さえたギターソロ、そして全てを吐き出し、全てを喰い殺すようなボーカル。。。
全曲通して聴いてもあっという間。最初から最後まで完璧。
特に6曲目のイントロとアウトロのリフは泣ける!広大な大自然の彼方へ駆け去っていくような、癒される曲。
みんなに聴いて欲しい!!!!
・・・鳥肌が立ちました。涙が出ました。本当に。
上の御二方の仰る通りです。これはもう、悲しみだとか、憎しみだとか、もしくはそれすらも超越した「何か」、が、「魂」そのものになって楽曲に宿っているのではないかと思います。
極寒の嵐が吹き荒ぶ様なノイズの中に、誰にも理解してもらえないと泣いている様な、悲哀に満ちたメロディが途方もなく彷徨っている。
このメロディを受けとめることが出来た時、自分の中で「ブワッ」とくるものがあって、泣いてしまったのでした。
これこそ、本当の慟哭だと思います。
あと、言い方が悪いかもしれないですが、まさかプリミティブ・ブラックで、この様な感覚を体験することになるとは思いませんでした。
これは、究極のブラックなのではないでしょうか・・・
メロディアスなプリブラ。物悲しいリフが最高です。
Garmのデス声はやっぱりカッコいい。1stの時より洗練されているかも。
#4,6は特にお気に入りの曲。
メロウなプリブラ好きならいつまでも聴ける作品です。必聴。
間違い無く名盤でしょう。
このアルバムは、個人的にすごく引っかかった、ある意味思い出深いアルバムの1枚です。初聴で途中で止めた人は多いと思います(笑)
もしですよ!これが、あの硬質で金属感ギンギンのサウンドではなく、ごくごく普通のスマートブラックなサウンドだったら、どんなにか傑作だろうと、いつも思っていました。でも、そしたらArcturusになっちゃうのかなぁ。
ただ改めて聞くと、たしかにこのサウンドだからこそ傑作なのかなーとも思います。
聞き手の側は一切無視、俺たちの音を感じろ、的なulverらしさ炸裂、1stから続く麻薬サウンド炸裂、目立ちたがり?のmayhemやemperorを横目に一線を画す絶対的なサウンドを作り出す彼ら。ほんと恐るべき音楽集団です。
最高にセンスのいいアルバム。
限りなく悲しく美しいメロディがザクザクと容赦なく耳に突き刺さってくる。
この音質は必然なのですね。
彼らはこのアルバムでブラックメタルを極めてしまったのでしょう。
音質がいつも欠点として取り沙汰されてしまうアルバムですが、たしかに耳に痛いものの、ギターリフが際立つし悪くないと思いました。何より音質のアンバランスさはブラックメタルらしいですし。
このアルバムは神盤です。満点です。もう何十回と聴いていますが、聴くたびに涙が出てきます。本当にulverは凄い。なんといっても1曲1曲のメロディーが・・・後半ちょこちょこ明るい感じのリフがあります。ブラックメタルなのに明るい!!これまた不思議。でもそこもいいんですよねー。
メロディセンスを見る感じでは、ブラックメタル畑の人じゃないんだな・・・と思いました。つまり、ある意味ブラックメタルを聴いたこと無い人でも充分楽しめる作品なんじゃないかと思います。かといってブラックメタルですのでwブラックメタラー的にも必須です。
3rdアルバムです。
プリミティブスタイルのBlack。
トレモロリフのメロディがとてもいいです。
プリブラ好きとメロブラ好き両方にアピールできる内容に仕上がっています。
皆さん言われている音質に関しては、最近の陰鬱系に比べるとだいぶマシで聴きやすいと思います。
プリブラとしてはドラム音があまりに小さいのが気になりますけどね、それくらいです。
とにかくメロディが最高、それにつきますので是非。
究極というほど凄くはないね。
やっぱブラックメタルもポピュラーになり過ぎるのはアカンね。
ぎょえーなんじゃこりゃぁコンポ壊れちゃったよぎょえー
このコンポ買って二ヶ月なのにぎょえーってなる音質。 Priceless
プリミティブブラックと副旋律ベースの異色のコラボ。 Priceless
その中に存する他では聴くことができないような美しすぎるメロディと
出会えたときの快感!! Priceless
180円で買ったアルバムから3つのPricelessを味わうことができた
俺はなんて幸せものなんだぁ・・・・
某CDショップで「ブラックメタルの奇跡の名盤」というコメントで紹介されており、バンド名は知っていたのでとりあえず購入してみた。個人的にはこのアルバムは奇跡の名盤というほどの内容ではなかったが、ファストに突っ走るプリミティブブラックでなかなか楽しめた。上の方々も仰っているが、このアルバムは邪悪なプリミティブブラックの中にも美しいメロディーが所々に聴ける。
1st、2ndとは打って変わって(持ってないが)ウルトラなプリミティヴブラック。
独特な音はジャケットを思わせますな。そこにブラストビートとビューチフるなギターリズムが乗っかります。
この2つがよくマッチするのがグッドなわけです。
ブラックメタルがちょっとでも好きならきくとオーケイです。
ふへもけぷ 2009年1月20日(火)13時19分
ベタではありますが1stが「静と動」ならこっちは「美と醜」といった感じですね。
凄まじくノイジーなギターで奏でられるトレモロのメロディは本当に美しい。
自分も初めて聴いた時は「なんじゃこりゃあ!」と思いながらも結局最後まで聴き通してしまったクチです。
これが聴ければ音質的に大抵のブラック(自分が知る限りですが)は聴けるだろうというくらい凄いノイズの嵐なので、とても万人に薦められる様なものでは無いですし手を出すなら自己責任で(笑)としか言えませんが、プリブラ好きなら一度は聴いておいても損は無いと思います。
あと余談ですが、1st以前のデモ音源の『Vargnatt』にこのアルバムと同名の曲が収録されていたり、雰囲気的に割と近いものがあったりする事を考えると1st〜3rdまでを含めて三部作というのはあながち間違っていない解釈なのかもしれないですね。
どれもスタイルの異なる音楽性ながら本質的な部分には何も変わり無いのかもしれません。
耳栓型のイヤホンで聴いてたら、まじで鼓膜が裂けるわw
ただ、この極寒メロがとっても寒くて美しい。
まさに一つの究極を極めた。
狼がワオーンなジャケ、アルバム名などもすべてが完璧。
これを奇跡と呼ばずになんと呼ぶ!?
3rdにしてこれだけのものを作り出す彼らは半端ではないですね。
ノイズでメロディを奏でているような感じです。イヤホンで聴いていたらイヤホン一つ壊してしまいましたw ついでに耳も壊れそうになりましたw
だけど耳から出血してまでも聴く価値があると思う。基本的にボーカル、ギター×2、ベース、ドラムで一曲目にアコースティックギター、最期の曲でピアノを使ってるという多少の違いがありますが、それぞれの楽曲がそれぞれ光っている。違う個性を持って光っている。
一番の聴き所はやはりノイジーなギターでしょうか。あまりにも切なすぎる。何かこう締め付けられるような感覚になる。この音質だからこそいいんでしょうね。
よくよく聴くとクラシックのようなフレーズもあったりで、彼らのセンスを感じることができる。
まさに名盤です。あれこれ聴いたほうがいいというブラックメタル名盤ってやつがいろいろ紹介されていますが、これを聴けばいいと俺は思う。