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2008年発表の3rd。

ノイズブラックと一口に言っても、STALAGGHやMZ.412のように始めからノイズを
志向していたり、ILDJARNやSORTSINDのようにバンドサウンドを歪めることでノイズに
接近したり様々なアプローチがありますが、このバンドは後者ですね。…しかしこれ、
ILDJARNやSORTSINDよりも更にノイズに近いイカレ具合なのではないでしょうか。

ギターノイズがリズムやフレーズを飲み込んでしまい、アンサンブルが崩壊しかけるほど強く、
殆ど音の壁と化しているような作風。まるで巨大な火花の化け物が周囲の景色を焼き切りながら、
悠然と移動しているような音像。ヴォーカルのエフェクト掛かった血の叫びは、この化け物に
焼かれて死んだ犠牲者の怨念のようにも聴こえます。

…「The Frozen Field」では珍しくリズムがまともに聴こえますが、ドラムでマシンガンに
よる銃殺刑の効果音を表現しているような曲で、やっぱりまともな使われ方はしてません(笑)。
曲名に「Winter」「Frost」など寒い系の単語が入っている通り、リフのフレーズはよーく聴くと
寒々しかったりするんですが…そんなことどうでも良くなるくらい音像のインパクトが強いです。

これを出してるレーベルのProfound Lore Recordsは、ブラックの手法で少なからず一般的な
ブラックから離れた景色を見せてくれる作品を多くリリースしてますが、このアルバムもその流れに
あると言えるでしょう。レーベルのファン、ノイズブラック、カナディアンブラック好きは是非どうぞ。
Usher-to-the-ETHER 2009年7月20日(月)19時42分

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