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ETERNAL THRONE / BATTLE DAGORATH
2009年発表の1st。
Cold Dimensions所属、VINTERRIKETが一部曲提供、マスタリング等を担当という前情報からも
大体想像はつくと思いますが、雪原の風景を描くような、冷たい雰囲気のアトモスフェリック
ブラックを演ってます。VINTERRIKETやCOLDWORLDと比べるとキーを殆ど使わず、ギターリフの
音色とメロディで寒さを演出していくタイプですね。メロディの寒々しさも然る事ながら、
氷の礫を沢山含んでいそうなリフの音色や、一部で聞けるSEを無理なく曲の音響に
融け込ませた音像など、マスタリングを手がけたVINTERRIKETのセンスもかなり光ってます。
この手のアトモスフェリック・ブラックにしてはドラムがRAWな音なのも特徴で、ミニマルな
コールド・ファスト・ブラックとしても楽しめそう。ヴォーカルは音に合った絶叫スタイルで、
際立って特徴がある訳ではないですが…この音像の中で聴くと、人間嫌い故に雪山で命を
絶った人の怨念を、一身に背負って叫んでいるようにも聴こえます。
…DISSECTIONの音はよく雪原を疾駆する死神に例えられますが、このバンドの音は悪霊が
吹雪と化して、雪原を荒れ狂っている感じだと思う。
しかし、この作品、ブックレットに「Enter the Realm of Cold Misanthropic Majesty」と
書いてあって、実際その通りの音を出してるんですが、ブックレットのサンクスリスト的な
部分にはドイツの有名バンドを始め、かなり沢山のバンド名が…。
ほんとに人間嫌い(Misanthropic)なの(笑)?仲間いっぱいいるじゃん(笑)。