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TALES OF ALMANAC / LIGHT BRINGER
LIGHT BRINGERの1stフルアルバム。
ミニアルバム「HEARTFUL MASSAGE」しか聴いていないので
その間のことはよく分かりません。
ミニアルバムと比べると、よりポップでよりストレートな曲が並んでいます。
ところどころでプログレ的要素も混じってますが、
唸らせるような展開がある訳ではないです。
聴きやすいしこれといった捨て曲もないですが、
逆にこの曲がいいというのもないです。
あえて言うなら3曲目の「Rain」ですか。
あともう一つ問題点を挙げるならミキシングですね。
このアルバム1枚だけを聴くなら違和感はないのですが、
他のメタルのアルバムを聴いてから聴くと、
なんか音が前に出てこないというか広がりがないというか。
音量が小さいわけではないと思うのですが、
なんか物足りない音ではあります。
最初に聴くならミニアルバムをお勧めしたいですね。
ただ演奏力は確実に上がっていますし
Fukiさんの歌唱力もさらに磨きがかかっています。
クサメタルかと思ってたら、ポップな歌物ですね。あと、音質に関しては改善の余地がアリですね。ちょっと弱すぎるかな・・。
DRAGON GUARDIANみたいな音と想像してたんで、肩透かしを喰らった感じです。
これはこれと割り切って聴く事にします。
2009年発表の(Heartful Messageを1stとするなら)2nd。
前作と比べて、まず一番変わったと思うのが「歌メロ」。
正直、前作は他のFukiさんの関連バンド(UNLUCKY MORPHEUS、DRAGON GUARDIAN)と比べると、
ちょっと物足りなさがあったんですが、今回は吹っ切れたようにメジャーなポップス、もしくは
アニメソング風の、非常に陽性で分かりやすいメロディを取り入れてますね。Fukiさんの歌も
メロディに合わせたのか、メタリックさは希薄な、今までに無くポップな歌い方ですが、
それでも持ち前の伸びの良さや勢いは失われず、聴いてて気持ちの良い物になってますね。
最初は余りにもキャッチーな歌メロ(Upstream Chidrenの歌メロは、完全にオリコン狙いの
ポップスに聞こえる)に耳を取られてましたが、演奏の方も前作以上に素晴らしいですね。
ただフレーズが凝ってるとか、アンサンブルが優れてるとかじゃなくて…やっぱりどこか
「華」がある演奏だと思う。その華のある演奏が、ポップ過ぎる歌メロと交わり昇華される音は
今のところ、他のどのバンドでも聴けないと思う。
ただ、上のお二方も仰ってますが、音質ははっきり言って「悪い」です。
いくらボリュームを上げても迫力に欠け、「華のあるテクニカルな演奏」をちょこまかした
演奏に聴こえさせ、Fukiさんの声量のある歌唱の魅力を半減させるに十分なくらい悪い。
曲が粒揃いなだけに、余りにも惜し過ぎる欠点なんですが…。
音質を除けば、本当に素晴らしいアルバムだと思う。
普通にアニメソングとか、ガールポップ好きな人でも聴けちゃうんじゃないかと。
パッと聴きメタルに聴こえないですもん。でも良く聴くとめっちゃテクニカルという。
そんな「聴きやすさ」「耳当たりの良さ」に、「メタルのかっこよさ」が秘められた秀盤です。
皆さんの書き込みを見るまで音質の悪さにほとんど気付かなかった…
改めて聴いてみると確かに音質は良くないですねぇ…
でもそれに気づかないくらいフッキーの歌唱力、歌メロが素晴らしいと思います。
ポップな感じな曲が中心でガッチリとしたメタルではないけど、
演奏陣も若いながらも巧いと思うのでポップなものを聴ける人にお薦めしたい。