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NOSFERATU / HELSTAR
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吸血鬼のイラストが描かれたジャケット・アートワーク、インスト曲やKeyの導入、曲間にSEやダイアログを配置して
本編に芝居懸った流れを演出するなど、「ドラキュラ(ヴラド・ツェペシュ)伯爵をテーマに取り上げた
半コンセプト・アルバム」という内容に相応しい盛り上げが為された、'89年発表の4thアルバム。
音楽性の方は、ジェイムズ・リヴェラの強力なハイトーンVoと、テクニカル且つメロディックに弾きまくるツインGを
活かした、アメリカのバンドらしからぬダークでドラマティカルなパワー・メタル。荒々しいリフの刻みっぷりからは
スラッシュ・メタル的な勢いも感じられるが(プロデューサーはビル・メトイヤーだし)、起伏に富んだ
曲展開重視で畳み掛けてくるスタイルゆえ、疾走感はそれほどでもない。個人的には初期QUEENSRYCHEを
思い出したりしたが、調べてみるとANGEL WITCHと比較している人が結構居て、なるほど言われてみれば確かになぁ、と。
それにしても素晴しきは、ハードな曲のみならず⑥のようなヘヴィ・バラードすら説得力たっぷりに歌いこなす
ジェイムズ・リヴェラのVo。近年は、VICIOUS RUMORSの来日公演で彼の強力無比な歌声に生で接する機会に恵まれたが、
その歌唱スタイルは、本作の時点で既に完成されていることが良く分かる。特にOPナンバーの①は、
朗々と歌い上げるパワフルなVo、流麗且つ劇的なメロディを紡ぎ出すツインG、ドラマティック極まりない
曲展開とパワー/スラッシュ・メタル然としたアグレッションが組み合わさった本編の白眉。
作品全体にもう少しキャッチーな部分が欲しかった気もするが、まぁ贅沢な無い物ねだりということで。
火薬バカ一代 2009年8月6日(木)21時2分

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