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WAKING INTO NIGHTMARE / WARBRINGER
一聴して「うぉ、化けやがった」と驚かされる、カリフォルニア出身の5人組スラッシャーが
プロデューサーにEXODUSのゲイリー・ホルトを迎えて制作、'09年に発表した2ndフル・アルバム。
荒削りな演奏、楽曲、それに音作りと、濃厚に80年代風味が薫るオールドスクールなスラッシュ・メタルを
演っていたデビュー作『WAR WITHOUT END』に対し、本作は、コケ脅し臭の消えたジャケット・アートワーク
(手掛けたのはダン・シーグレイヴ)から、グッと引き締まったサウンド・プロダクション、そしてよりスピーディに、
よりダイナミックに、より劇的に磨き上げられた収録楽曲に至るまで、過酷なロード生活で得た経験値が見事に
本編のクオリティに反映された、あらゆる面においてデビュー作から格段のパワーUPを遂げた内容に仕上がっている。
取り分け、一層のへヴィネスとダイナミズムを獲得したリズム面強化の成果は大きく、その効果は、イントロだけで
総毛立つ①を聴いただけでもハッキリと実感できる。やはり腕の立つDsとBの存在はこの手のバンドには必須だよなぁ、と。
圧倒的手数の多さを活かして怒涛の如く突進するこのリズム隊に、迫力と説得力を増したVo、より練り込まれた劇的な
メロディを紡ぎ出すツインGが絡む、攻撃性と緻密性を兼ね備えた①③⑤⑧⑨といった楽曲が撒き散らす
有無を言わせぬカッコ良さは、前作までのバンドとは殆ど別人レベル。
「懐古型スラッシュ」の枠を飛び出したWARBRIGERの、「今を生きるエクストリーム・メタル・バンド」としての
気概がヒシヒシと伝わって来る力作。
個人的にはかなりの傑作です。
少なくとも捨て曲なんてものはありません。
前作よりも猪突猛進で荒々しい感じは
いくらか薄まり、中々凝った展開や、
インストナンバーもあります。とはいえ
全体的にはスピード重視な作風ですし、
噛み付くようなボーカル、鳥肌モノのソロ、
そしてスラッシュの命であるリフ、が最高。
とにかくカッコよすぎです。スラッシャー
以外のメタルファンにも自身を持って
オススメできます。マジで今後に期待のバンドです!
ど迫力のスラッシュサウンド満載の曲です。
新世代スラッシュバンドの中でここまでカッコいい曲を作れるバンド
はそうそういないのでは?
80年代の稀少な材質と21世紀の技術によって作成された最新鋭の
スラッシュメタル兵器と読んでも過言ではないと思います。
演奏力も作曲能力もビルドアップされて、怒涛の展開を持った楽曲が
経験値をつんだメンバーによって一斉射撃されている、そんな感じです。
全てのパートが本当にパワフルです。土台となるべきリズム隊の技術
高いので、曲のメリハリが非常に判り易く、スピーディーに展開する
部分でもしっかり制御できているというのは素晴らしいことです。
新世代スラッシュメタルバンドの中には、悲しいかな音だけなくレベルも
チープなバンドいますが、このバンドはそうではないです。
「最新鋭のスラッシュメタル部隊」の激烈さに触れてみてはいかがでしょうか。