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SHOW YOUR COLORS / AMORAL
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去年、フィンランド・フェスト08を見に行った時の話。2番手として登場したアリ・コイヴネンに対し、ステージ前方に
陣取った外人客が終始、中指を立てて野次を飛ばしまくっているのを目撃して、やはりコアなメタル・マニアからの
風当たりはキツイものがあるのか・・・と暗澹たる気分を味わったのだけど、ニコ・カリオヤルヴィ(Vo)に代わる
新たなフロントマンとして、そのアリを加入させたAMORALが'09年に発表するや、ファンの間で
「問題作」として賛否両論を巻き起こした本作(4th)を聴いていたら、ふとその事が思い出された。
尤も、「エクストリーム・メタル・バンドにメタル・アイドル加入」という経緯こそが問題なのであって、内容自体は、
北欧のバンドならではのメランコリックなメロディを満載にした、非常に優れたHMアルバムに仕上がっているように思うのだが・・・。
ただ、そうした感想を抱くのは自分が別段AMORALというバンドに強い思い入れを持たない人間だからであって、
彼らにブルータルなデス/スラッシュ・サウンドを求める向きには、やはり本作の作風は辛いものがあるか。
しかし繰り返しになるが、クラシカルで美しい序曲①から展開する劇的な②、ブラスト・ビートをフィーチュアして
切れ味鋭く疾走する③、1stシングルとしてリリースされファンの間で賛否両論を巻き起こしたものの、冷静に聴けば
優れた哀メロ・ナンバーである事が分かる④・・・と、本作に収録された楽曲は最初から最後まで、この顔合わせでしか
作り得ない魅力を備えたモノばかりで、アルバム自体の完成度は非常に高い。アリ加入に対するファンからの
風当たりのキツさは相当なものらしく、バンドが抱え込んだストレスの大きさは、フラストレーションに満ちた
歌詞の数々を読んでるだけで嫌というほど伝わってくるが、せっかく質の高い作品を作り上げ、新たな可能性への
扉を開いたのだから、批判に負けてこの編成がアルバム1枚きりで終わってしまわないよう願っております。
火薬バカ一代 2009年8月24日(月)22時24分

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