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H.IV+ / ...AND OCEANS (HAVOC UNIT)
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バンド名を「HAVOC UNIT」に改めてから初のフルレンス。2008年発表。

2008年発表のアヴァンギャルドメタルとしては、ENSLAVEDやVIRUSのアルバムと並んで非常に
評価が高い作品らしいですが…確かにこれ、インダストリアルメタルとしても強烈な個性を
放つ作品に仕上がってると思います。

サンプリングやキーボードで雰囲気を演出しつつ、ノイズ/ドローンに通じる酩酊感を
感じさせる、インダストリアルな歪みのリフの上でトランシーな打ち込みビートを
暴れさせる作風で、ANAAL NATHRAKHともRED HARVESTとも全く違うアプローチ。
打ち込みのリズムが、ただ取り入れているというだけじゃなくて、リフのフレーズと
上手く絡むことで更なる酩酊感を醸し出しているのが素晴らしいですね。

…リズムの心地良さを楽しむ音楽と言うと、トラッドやジャズ辺りをネタにしたものが
多いですが、これはそういう楽しみが出来るエクストリーム音楽と言えると思います。
普通のメタルはここまでリズムに徹しないし、またトランスもここまで歪みの強く激しい、
大胆な音像にする事は稀だと思う。しかしこれはそれらを両立させ、相乗効果を生んでいるのが凄い。

ただ、アトモスフェリックなキーボードこそ取り入れられているものの、リフは打ち込み
リズムとの絡みを前提にしたような、全くメロディックでないものなのでブラック好きの間でも
好みが分かれるかもしれません。個人的には...and Oceansの頃よりも断然極端な作風に
なってるし、支持したい所。「Kyrie Eleison」のバンドサウンドというよりも、軍用ヘリの
機銃掃射をそのまま録音したんじゃないかっていう無茶っぷりとか素晴らしいですよ(笑)。
Usher-to-the-ETHER 2009年9月23日(水)10時0分

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