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TO LAY LIKE OLD ASHES / AUSTERE
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2009年発表の2nd。

ミディアムテンポ中心、鬱系のメロディ、発狂系高音絶叫ヴォーカル、アトモスフェリックな
キーボードと、BURZUMの流れを組むスタイルで、鬱ブラック好きならばものの数秒でその質の
高さが理解できそうな音楽性。特に中盤以降、シューゲイザー寄りブラックに通じるような、
エモーショナルなメロディも聴かれますが、断末魔に見る光や血の温かさ、救いへの渇望などを
連想させ、全く普通の「明るさ」に向かう気配が無いのが素晴らしいです(笑)。
XASTHURやI SHALT BECOME、NORTT辺りが陰鬱な世界観を演出しているのに対し、このバンドの
音楽からは「感情が壊れてゆく感じ」が伝わってきて、単に鬱ブラのテンプレートをなぞった
だけでは到底出せないような個性が感じられますね。

あとこのヴォーカルなんですが…スタイル的にはCount(BURZUM)スタイルと言えますが、
狂い振りは確実に彼以上のものがあると思う。肺の中の空気を全部吐き出しきっても、
憎しみを吐き出しきれない様が伝わってくる凄絶すぎる声。街中でこんな声出してる人が
いたら、その日は恐くて眠れなくなりそうですもん(笑)。「本当の恐怖に直面した時の悲鳴は、
聞いた者にもその恐怖を伝える効果がある」と言いますが…この人の絶叫を聴いてると、
こっちまで絶望的な気持ちになってきます。

鬱系行ける人なら鉄板な質の高さかと。
オーストラリア産では個人的にSTRIBORGより好みの路線。ラストの20分に及ぶ、ドローンめいた
大作は、主人公の精神が遂に崩壊し、昏睡に陥った事を暗示しているのでしょうか…。
Usher-to-the-ETHER 2009年9月27日(日)0時16分

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