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THE GREATEST WONDER / KHYMERA
前情報皆無の状態で聴きましたが、Keyがさりげなく前に出ていてかなり自分好みの音でした。
普通に聴くとBON JOVIやDEF LEPPARDあたりに哀愁度を更に増した感じで、最近の洋楽ロックバンドの中に一緒に混ぜても浮かないと思います。
WORK OF ARTなんかもそうだけど、インパクト重視でメロディが疎かにされがちな今の時代に、こういったメロディを大事にするバンドが健在なことが何より嬉しい。
ダニエレ率いるキメラの3作目であるが、ほとんどの曲をマーティン兄弟が書いている。
そのマーティン兄弟は素晴らしいソングライターで、キメラの他、ハウス・オブ・ロード
などにも楽曲を提供している。ダニエレは1stのみギターを弾いているが、この作品で
ギターを弾いているのは、なんと14歳の天才ギターリスト。若干テクニックは甘いもの
の、メロディアスな落ち着いたギターを弾いている。実際はダニエレにギターを担当して
欲しかったのが本音かな。彼は前作からキーボードを担当している。
ジャケットの雰囲気と帯に書かれた言葉にひかれて1stから3rdまで購入して聞いたが、1stと2ndは、わたしにとってはプログレ色が強く気に入らなかった。(既に、オークションで売り払った) しかし、本作は名盤と言っていいほど、メロディアスでキャッチーな良曲がそろっている。北欧系の透明感のある曲が好きな方なら気に入ること間違いなし。BLANC FACESあたりと張り合えるほどの出来映えである。1st、2ndをもう一度しっかり聞いてみたくなり、手放したことが悔やまれる。