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VICTORIOUS HOLY WAR / EYES OF FENRIR
2009年発表の1st。
バンドロゴのフォント、COBのやつと一緒ですね(笑)。リスペクトしてるんでしょうか。
私はMARCHEN STATIONでLeo Figaro氏のヴォーカル&音楽センスに惚れ、このバンドにも
手を出してみましたが、やっぱり彼の声は良いですね。基本歌詞は英語なんですが、
単純に日本語的な発音とも言えない、妙なアクセントの付け方や、字余り気味の歌詞の乗せ方が
絶妙な個性になっていて、それが曲を更にクサいものにしていると思います。少しV系にも
通じる、ナルシスティックな自己主張の強さが感じられるのも個人的には好感を持てるポイントだったり。
ただし、歌メロはMARCHEN STATIONよりも普遍的なメロスピに近く、歌謡臭さは控え目。
…といっても水準は軽く超えてると思うし、雪原やオーロラをあしらったアートワーク通りの、
煌びやかながら品もあるキーボードや、ソロもかなり多い派手なギターワーク、劇的なメロディを
更に劇的にする疾走など、メロスピの美点はしっかり押さえている感じ。メイン作曲者の東さんは、
本当にメロスピが心の底から好きなんだろうなぁ…、と聴いていて伝わってきます。
ただ、MARCHEN STATIONもそうでしたが、音質が余り良くないのはネックかも。
繊細な音作りなのかもしれませんが、もう少し音圧・音量は上げても良いかと…。
個人的には歌謡臭さや民族っぽさがあるぶんMARCHEN STATIONの方が好みなんですが、
北欧メロスピが好きならばこちらの方が気に入るかもしれません。
メロスピ+日本人らしいクサさの演出、の組み合わせにビビっときた方は是非。
インディーズにそんなものを求めるな!とお考えの人もいるだろうが
音に奥行きが全く感じられず、全体的にチープな音質であり薄っぺらい印象。
部分的にいい!と思えるメロディはあるものの、印象には残らない。
音の洪水と言えば聞こえがいいのだろうが、思いついたメロディを繋げた雑多な印象が拭い切れないのは、美味しいメロディを詰め込んだからなのだろう。
Leo氏、Yazin氏のコラボという事で、期待して購入したのだが、
二人がメロディラインを重視しているからか、ベースが全く役に立っていない。
生きていない。
ベースの重要性を考慮出来ず、軽視するのであれば最早バンドとは言えない。
いつまでたってもC級の域からは出られない。