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J.B.M (BLASPHEMOUS LEGION / THY NADIR) / BLASPHEMOUS LEGION
2009年発表のスプリット。BxLxはDEATHSCYTHEから改名して初の音源みたいですね。
曲目の表記がないですが、myspaceなどを見ると、
1.Revival of Ancient Spirits / BLASPHEMOUS LEGION
2.Blasphemic Legion March / BLASPHEMOUS LEGION
3.Black Funeral for Fools Who Stands on Past Glory / BLASPHEMOUS LEGION
4.Enter into Deep Forest / THY NADIR
5.Trees Address to Thee / THY NADIR
となっているようです。
「BLASPHEMOUS LEGION」
「桜」や「大正浪漫」といった言葉が思い浮かぶような、日本情緒に溢れるリフのメロディや、
強烈な絶叫ヴォーカルなど、改名してもDEATHSCYTHEの美点はしっかり受け継いでいるのが
嬉しいですね。特にヴォーカル、前任者のパフォーマンスが素晴らしかっただけに不安が
あったんですが、WOLF'S LAIR期のManiac(MAYHEM等)やNoktu(CELESTIA等)を少し細めかつ
高めにしたような、粘度の高い絶叫ヴォーカルで、こちらも前任者に負けない魅力を放ってます。
鬱系にも通じる裏返り気味の高音絶叫も演ってますが、ちょっとエフェクトが強いのが
惜しいですね…この声はもっと生々しく聴かせた方が、魅力がもっと伝わると個人的には
思います。音質は…金属質で薄めだったDEATHSCYTHEの1stと比べると、ノイズ質が少し
立体感を増してドラムの抜けが良くなった印象で、私はこっちの方が好み。DEATHSCYTHE時代の
音楽性が好きだった人、プリミティブ系が大丈夫で和メロ好きなら是非聴いておいて欲しい作品です。
「THY NADIR」
このバンドもDEATHSCYTHE絡みだし、かなり期待してたんですが…予想以上ですね。
まず「Enter〜」が北欧っぽいメロのリフとプリミティブな疾走、バンドサウンドと相まって
奥行きのある音像を演出するキー、ピアノで聴かせるパートも挟んだ構成と、魔性に憑かれた
ような雰囲気で聴かせる曲だったので、「こういうバンドなのか…」と思ったら、続く
「Trees〜」では町内会のお祭りのBGMにも通じるような、強烈な和メロが!!
…正直、この2曲を聴いただけではどういうバンドが判別しかねるんですが…どっちの曲も
強烈な個性があって、尚且つレベルも非常に高く、これからも期待したいと思わせるものが
ありましたね…。取りあえず、フルアルバムを聴いてみたいです。
収録時間は2バンド合わせても30分に満たない作品ですが、どっちも個性的かつレベル高くて満足。
特にTHY NADIRはフルアルバムの発売が楽しみ。出来ればCDで出して欲しいです。