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FAITH DIVIDES US DEATHS UNITES / PARADISE LOST
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12th(タイトルですが、FAITH DIVIDES US DEATHS UNITES USです。間違えました。スイマセン・・・。)。
セルフ・タイトルを冠した10thはアイデンティティを取り戻すための決意表明だったのか?
続く前作、本作と、まったく軸がぶれない、どころかメランコイック&へヴィネスの
2大要素が、それぞれに純度を増しているように思う。
Voの表現方法も出世作、代表作である4th、5thさえ彷彿とさせるほどの幅の広さを見せ
メリハリが利いていて、とても心地よい。
個人的には9thの、重さ、暗さの中で鼓動するかのような半無機質な躍動感も
実は好きなのだが、本作の説得力には敵わないようである。
クスリ・インテリペリ 2009年10月14日(水)21時14分

12作目のスタジオアルバム。国内版とUK初回版を購入しました。
購入以来ずっと聴いていますが、今回はとんでもない作品になっています。

まず全体的な印象ですが、前作のヘヴィ路線がさらに推し進められており、
ギターの2人は7弦ギターを使用してヘヴィでパワフルなリフを弾いています。
また、Voのニックはグロウルに近い力強い歌唱も披露していますが、
初期のような荒々しい印象はなく、威厳や貫禄を感じさせる歌唱となっています。
ここまで書くと、もろにヘヴィなドゥームメタルを想像させてしまったかもしれません。
しかし、それに対比するように、中期によくあったようなグレッグの泣きのギターや、
メランコリックなメロディやパートが随所に鏤(ちりば)められており、「Paradise Lostらしさ」を忘れていません。

個々の楽曲は、前作の雰囲気を引き継ぐ①⑥、ヘヴィネスとメランコリーの対比が心地よい②③⑦、
アグレッシヴな④⑨、胸が痛くなるようなメロディの⑤⑧など、これまでになく多彩で、かつそれらが実にバランスよく配置されています。
それ故に、これまでにないくらいのドラマティシズムとダイナミズムを感じさせます。
上手く言えていないかもしれませんが、ゴシックメタルらしくない躍動感を持ちつつも、
なぜか一つのゴシックメタルとして完成されているかのように感じさせる作品なのです。
これまでのどの作品とも違いますが、これは絶対に聴く価値のある作品です。
「Draconian Times」にも勝るとも劣らない一種の「深さ」を持った大傑作だと思います。

なお、国内版にはボーナストラックが2曲収録されていますが(UK初回版は1曲)、
UK初回版には、それとは別に、プラハ市管弦楽団と共演した⑤⑧を収録したボーナスディスクがついてくるので是非こちらも手に入れてください。
寝坊メタル 2009年10月18日(日)21時35分

実は、恥ずかしながら本作がPLデビューです。
そして、とてつもない作品に出合ったと思える素晴らしいアルバムです。最近、なかなかここまで日に何度も聴き返す作品にはめぐり合えません。
内容については、みなさんが非常に細かく分析してくれていますが、私的にも以下のような感想です。
まず、音の構成とバランスが本当に素晴らしいです。リズム隊の重厚でいて、しかし出すぎない演奏。ツインギター編成の利点を120%生かしきった全編に渡る「リフ」「メロディ」の緊迫感溢れる絡み。「クリーン」「デス」それぞれによる表現を、これ以上ないバランスで織り交ぜ、楽曲の緊張感をさらに引き立てていくボーカル。耽美的かつ絶望的、そして一筋の光明も垣間見せる歌詞。そして、アルバム全体を覆うすべてをダークに押し包んでしまうかのごときムード。
これらの要素が、あまりにも完全にハマってしまった素晴らしいに内容だと思います。
曲単位で見ても、ノスタルジックなリフ+メロディを強引なまでの音圧で押し包み、いきなり聴き手をメランコリックダークワールドへ引きずり込む①。一瞬の光のごとくクリーンボイスを繰り出しながら、同時に非常にシニカルで絶望を詠いあげている②。アルバム中で最も疾走感のあるメロディーワークを擁しながら、まるでNEVERMOREの楽曲のごとく歪んだギターが見事に絡む④。あまりにも物悲しいメロディーから始まり、未来に対する不安と孤独を詠ったタイトル曲の⑤。耳になじみやすいマイナー調のメインラインに、ときおり顔を出すスラッシーなギターが絶妙に絡む⑥。全体的にはニュースクールデスのようなリフワークでありながら、ニック・ホルムズのカラフルかつ非常にしっかりしたなボーカルが、結局はPLの曲に仕上げている⑦。苦しいまでに心に響いて離れないメロディーが全体を支配する⑧。そしてアルバム全体を覆っているイメージを最後まで引きずって締めくくるラストの⑩。

これを機に「Draconian〜」「Paradise〜」の2枚にも手を出しておりますが、このアルバムがトータルの完成度としては最も強力で、また麻薬性も強い作品のような気がします。

新たな傑作の誕生です。

カウガール 2009年11月1日(日)0時7分

某掲示板での書き込みの少なさが悲しいPLの最新作。
↑で散々言われているのでもう言う事ないですが、良いアルバムです。
初聴きは同時期に出たKatatoniaの方が遥かに良いですが、
何十回も聴くと個人的にはこっちの方が好きになりました。
全てが本当にバランス良くて、ついついリピートしてしまい抜けなくなります。
skv1 2009年12月17日(木)0時44分

欧州での評価と比べて、日本では人気の低いParadise Lost。
ここ2作、素晴らしいアルバムを出していましたが、
このアルバムは最高の出来です。
基本的には前作の延長線上にあるヘヴィな作風ですが、
リフ、メロディ、プロダクションとも最高の出来です。
PLの独自の音世界を完璧に描ききったサウンド作りは素晴らしいの一言。
速さやきらびやかさに頼らない、音楽の芯の部分を突き詰めた、大人のHMですね。
NOT 2010年1月9日(土)21時43分

一時期の迷走(あの時期の作品も悪くは無かったが何処か芯の通っていないような印象をうけた)っぷりが嘘の様に良作を連発するPLであるが、今回の作品もとても良いです。
PLが得意とするヘヴィーでドラマチックなメタルアルバム。とにかくドラマ性が半端ではない。好きな人はとことんハマルであろう。
この手の作品群の中ではもはや横綱相撲と言えるのではないだろうか。
研究員 2010年6月3日(木)0時46分

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