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GATE OF DEATH / GROUND ZERO
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80年代のジャパニーズ・メタル・シーンを彩ったスラッシュ・トリオが、'87年にEXPLOSIONから発表した6曲入りEP。
勉強不足ゆえ、彼らの音は『SKULL THRASH ZONE VOLUM.1』でしか知らなかったのだが、本作に詰め込まれているのは、
その『SKULL〜』で聴く事が出来たのと同様、ガリガリと荒っぽく刻まれるGリフ、ちょっとデス・ボイス入った
シャウトを繰り出す濁声Vo、それにつんのめり気味のリズムが一塊となって攻撃性剥き出しで突進する、
VENOM、SLAYERといったバンドを彷彿とさせる、実にスラッシュ・メタルらしいスラッシュ・メタル。
正直音質はかなりチープだし、字余り気味の歌詞を強引に捻じ込んでくるVoや、突っ込み気味のDsなど
ドタバタ感溢れる演奏はかなり不安定なんだけど、それは単にヘタクソと言うよりも、己の身の内から溢れ出る
制御しきれない初期衝動に突き動かされた結果こうなってしまった・・・とポジティブに(?)解釈したいところ。
元々はHRバンドという出自ゆえか、Gは要所でおッと耳を捉えるフレーズを紡ぎ出してくれるし、静と動の
ドラマティックな対比が効いた⑥のような楽曲も収録。個人的には、印象的なGソロを伴って前のめりに突っ走る
①③⑤といった、GROUND ZEROというバンドの個性がきちんと刻印された高速スラッシュ・ナンバーの数々がお薦め。
尚、'09年にキングからリリースされた本作の再発盤には、デビュー・シングル『ETHEREALIZE』とソノシート収録の
ライブ音源の計4曲がボーナストラックとして追加収録。特に、歌える専任Voが在籍していた4人編成時代の
楽曲⑧⑨⑩は、より正統派HM風味が色濃い仕上がりでかなり新鮮。よくぞ発掘してくれました。
火薬バカ一代 2009年10月22日(木)22時4分

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