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RUNALJOD – GAP VAR GINNUNGA / WARDRUNA
GORGOROTHのEinar、Gaahl等によるフォーク/アンビエントプロジェクト第一弾。2009年発表。
ライナーを読むと、三部作のうちの一枚目となっているようですね。
靄が掛かったような、妖しげな雰囲気を醸し出すドローンとトライバルなリズムをバックに、
男性ヴォーカルの詠唱や女性ヴォーカルの祈祷的歌唱、フィドル等による民族的メロディなどが乗り、
本格的に中世のシャーマニックな世界観を描く、神秘的なサウンド。民族的なクサメロや
ディフォルメされて分かりやすくなったヴァイキング像などの、エンターテイメント性は
ほぼ皆無で、GRAVELANDやLUCIFUGUMと比べてももっとストイックな音を出してると思う。
そのせいか、遠くの村で儀式の煙が上がっているのを見ている感じだったり、陶酔の中で儀式の
幻覚を見ているようだったり、どこか俯瞰視点で情景を見ているような雰囲気があるんですよね。
それが逆にサイケな感じを際立てていると思う。…でも、ヴァイキングについて知識があるとは
言い難いうちらが聴くと、中世のヴァイキングやルーンといった景色じゃなくて、未開の森の
首刈り族みたいなものを想像してしまうんですけど(笑)。
余りにも本格的に世界観を追求しているため、かなり人を選ぶ作品だと思います。
フォークメタルでは物足りなくなったペイガン好きには大推薦。