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CIRKUS COLOSSUS / LEVERAGE
成長してます。
特にヴォーカルのペッカは青臭さがほぼ完全に消え、雄々しいヴォーカルを聴かせてくれます。
曲作りもギターとキーボードのバランスが良くなり、曲構成が一段としっかりしてきたと思います。
「Prisoners」なんかは、自分にとってキラーチューンとなりました。サビの部分のヴォーカルメロディなんぞ鳥肌もんです。
来日して欲しい!!
上手いVoに上手いG、楽曲を壮麗に飾り立てるKeyと分厚いコーラス・ハーモニー、それに北欧のバンドならではの
ヒンヤリとした冷気を孕む叙情メロディに彩られた劇的な楽曲の数々・・・と、格調高い
北欧正統派HMサウンドを聴かせてくれるフィンランドの6人組が'09年に発表した3rdアルバム。
シンフォニックな序曲①に導かれアルバムの開巻を飾る、前2作を大きく上回るスケール感を有したドラマティックな
名曲②を聴いただけで、本編のクオリティに対する期待は高まるが、実際、③以降の流れでその期待が裏切られる事はない。
プログレ・メタル的な凝った曲展開とアレンジで聴かせきる④や、VAN HALEN風のメジャー・キーを用いたKeyリフが
印象的なアクセントとなっている⑦など新味を備えた楽曲を収録しつつも、要所を締めるのは②⑤⑨⑩といった
キャッチーな疾走感が心地良い、劇的なメロディ展開に心震わせられるLEVERAGE独自の魅力が光る正統派HMチューンの数々。
無論、ペッカ・ヘイノの絶品の歌唱は今回も健在で、特に⑧における色気と情感に満ちた歌いっぷりは腰にキます。
流石に3作目ともなると(完成度が高いからこそ)余りに優等生的なまとまり具合が物足りない、といった贅沢な不満を
覚えなくもないのだけど、静と動の対比も鮮やかにアルバムのラストを締め括る本編屈指の名曲⑩を聴けば、そんな些細な
不満は綺麗に吹き飛ばされる。ボートラ2曲含めて全13曲収録で捨て曲はなし。素晴しく良く出来た作品です。