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A CIRCLE OF LAMENT / ELEANOR
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Noir誌でコラムも連載する才媛、Shiori Vitusさんの在籍するバンドの1st。2008年作品。
…前から気になっていたバンドではあるんですが、コラム読んで購入に至りました。
…まあ、こういうきっかけもありますよね(笑)。

胸を焼くような深い哀愁と、キャッチーな歌メロと躍動感もあるリズムによるポップ性を
上手く両立させたゴシックメタルで、ノルウェーのMORTAL LOVE辺りに近い路線。
基本的に針を振り切るほど遅かったり速かったりする曲は演らず、ミディアム中心で
統一感のある曲調ながら、この手のゴシックにありがちな金太郎飴感がなく、アルバム最後まで
緊張感が途切れず聴けるのは、やはりメロディセンスの良さに因るところが大きいと思います。

特に歌メロ、海外の一流バンドを上回る鮮烈さで、「heart」「ray」期のL'Arc-en-Cielにも
通じる、幻想性や頽廃性、そしてキャッチネスがあると思う。この手では珍しく、歌メロ一本で
世界観に引き込む力があるのではないでしょうか。それを歌うShiori嬢の声も、ゴシックに
求められる繊細さや清楚さがありながらも、中島みゆき風震えビブラートを掛けたりして、
パッと聴いて彼女だと分かる個性があるのが素晴らしいですね。

歌を引き立てつつも、主導権を握るパートではしっかりメタルのかっこよさを伝え、
しかし決して深い哀愁のある雰囲気を壊さないツインギターもセンスが良いと思うし、
音質にも何の問題も無いし、名盤と言える質の高さ。…やっぱり、歌謡曲文化やわび・さびが
根付く日本の風土は、フィメールゴシックのキャッチネスや可憐さと相性が良いのかも。
Usher-to-the-ETHER 2009年11月22日(日)9時16分

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