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IKONOKLAST / URGEHAL
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2009年発表の6th。

イカレたリードギター(Lead Guitar Fuck!!)やオールドスクールなリフ捌きを多用した作風は、
ややスラッシュ寄りのブラックとも言えそうですが、この手ではずば抜けて迫力があるのが特徴。
ファストパートでブルータルブラック並のカチコミっぷりを見せるのもその一因だとは
思うんですが、それ以前に音そのものにドスが効いている感じがします。

まず音質からしてベテランらしい太い、風格があるものだし、ヴォーカルもスラッシュの
吐き捨てをそのまま太くしてデス声化させたような、こちらも太さのある悪意に満ちた声だしで、
曲自体の持つ邪悪なエナジーとも相まって、まるで地響きでも起きそうなド迫力の音に
仕上がってますね。ああ、蹂躙されるというのは何と気持ちの良いことだろうか…(笑)。

オールドスクールな作風ながら、メロディからはドランクなルーズさは排され、ただただ
サタニックな毒々しさがありますね。たまに叙情性の強いメロディが出てきても、この黒い
迫力の中だとサタンの軍勢の士気を上げるための軍歌にしか思えません。これだけ質量・熱量の
高い音を常に緊張感を持って聴かせる曲構成の巧さ、ラストのピアノ等にほの見える美意識の
高さなど、単に力ずくでは終わらない深みもあるのが素晴らしい。

音圧と曲の持つ迫力で聴き手の眼球を圧迫し、「黒さ」を演出するような凄まじい作品。
このバンドもTAAKEやCARPATHIAN FORESTと同様、「TRUE NORWEGIAN BLACK METAL」ロゴを
掲げてますが、これらの有名ブラックと比較しても、全く見劣りのしない魅力のあるアルバムだと思います。
Usher-to-the-ETHER 2009年12月20日(日)1時26分

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