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TRUTH IS - WHAT IS / SACROSANCT
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ドイツ出身かと思いきや、実はオランダ出身だったと最近知らされた5人組のスラッシュ・メタル・バンドが、
当時、BLIND GUARADIANやHEVENS GATEといったバンドを抱えていた新興のインディペンデント・レーベルNO REMORSEから
'90年に発表したデビュー作。(SACROSANCTの作品で国内盤がリリースされたのはコレだけだったんじゃないかな)
90年代初頭というスラッシュ・メタルが一気に拡散を始めた時期の作品ゆえ、ストレートな疾走感よりも
シャウトと歌い上げを使い分けるVoや、リフ/リズム・チェンジを多用した複雑な曲展開といったテクニカル・スラッシュ的な
側面が強調された内容に仕上がっており、SF調のアルバム・ジャケットに釣られて購入したものの、切れに欠けるDsと、
カタルシスに乏しい地味めな作風に「頭でっかちなスラッシュ演っとるな〜」と余り良い印象は受けず、数回
聴いたきりでCD棚の肥料にしてしまっていたのだが、こうして久し振りに聴き直してみると、モタるDsに対する不満は
変わらないまでも、溜めと疾走を繰り返しながらテンションを高めていく曲展開、練り込みの跡が伺えるアレンジの数々、
そして暗く湿ったメロディを紡ぎ出し、全編でドラマティックにハモりまくるテクニカルなツインGの存在といい、
これが案外悪くないのだ。特にスピーディな①④、叙情的なアコギを導入したヘヴィ且つ劇的な③、プログレ方面からの
影響も伺える大作⑩といった、Gがメロディアスに「歌う」ドラマティックな楽曲には強く耳惹かれるもの有り。
必聴の名盤!と評価するほどではないにしろ、意外に味わい深い1枚かなと。
ただ、NO REMORSE RECORDSがポシャってしまったため、現在は廃盤状態とのこと。
火薬バカ一代 2009年12月31日(木)0時54分

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