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ANGELICAL EXECUTION / あめのむらくも
2009年発表の4th。
同人(アマチュア)ながら、Disk Unionに置かれるなどメタラーにも注目されている模様。
路線的には、線細めのハイトーンの男性ヴォーカルをメイン、女性ヴォーカルをサブに据えた、
歌謡的な歌メロを持つメロスピで、X JAPANやSKYWINGSなどを思わせる作風。
X JAPANと比べると、スピードの速さが攻撃性ではなく、メロを際立てるための疾走感に
向けられている事、歌メロがクラシックよりも、歌謡ロックとメロスピを足したような
雰囲気である事が大きな違いでしょうか。
ギターのリフなどには、テンプレ通りだけではない魅力がしっかりとあるんですが、
ヴォーカルは結構人を選ぶかもしれません。特にメインの男性ヴォーカルは、V系の
ナルシー振り+ミスチルの熱唱+B級メロスピの選の細さ…なスタイルで、メタラーには
三重苦に聴こえてしまうかも(苦笑)。女性ヴォーカルも凛としているのか気怠いのか
よく分からない歌唱で、やっぱり妙な味のあるスタイルですし。
個人的には、ヴォーカルは味はあって好きだし、無難な歌唱よりも百倍良いと思います。
せっかく結構いいフレーズを弾いているのに、音質がいまひとつなのは惜しいですが、
歌謡メタル好きなら目を付けておいて損はないと思います。クサくするべきところでは
しっかり期待に応える、歌メロのセンスなんかはなかなかのものですよ。