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TEATROELEMENTALE / IN TORMENTATA QUIETE
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2009年発表の2nd。

…イタリアからまさかのSOLEFALDフォロワー登場…といっても、もう2枚目ですが(笑)。
暴虐性もそこそこある、シンフォニック・ブラックがベースながら、男女ノーマルヴォイスによる
ヴァイキング的な朗唱、イタリアン・マフィアのボスがワイン片手に夜景を楽しんでいるような、
アダルトなサックスやピアノなどを取り入れた、プログレッシブな作風で、「Red for Fire/
Black for Death」期のSOLEFALDにかなり近い路線。実質的なラスト曲の14曲目の
冒頭なんて、悟りを開いたかのようにプログレ化してます(笑)。

また、このアルバムは全編イタリア語で歌われてますが、特にノーマルヴォイスのパートに
おいてこれがかなり高い効果を上げてると思う。イタリア語って、割と母音をはっきり
発音する言語だと思うんですが、それによって全体的にムードが上品になり、かつまくしたてる
早口の迫力も増してる感じ。しかも男性ヴォーカルはGarm(ULVER)やLazare(SOLEFALD)
そっくりの、セクシーな魅力のあるマイルドヴォイス。デスヴォイスの方も必死な感じで、
それなりにかっこいいです。

ただ、曲間に「モノローグ」としてインストをバックに語りが入るんですが、これが微妙…
いや、語るだけならまだしも、半泣きで訴えたりするのは生理的にきつい(苦笑)。
SOLEFALDも「Red for Fire」で泣き歌いはやってましたが、そこまで真似しなくていいです(笑)。
9曲目とか、何気にインスト部分に雰囲気があるし、シームレスに繋がるものが多いので
飛ばしにくいんですよね。

この手の宿命か、複雑な展開や前衛的な音作り前提のため、NED系とか真性ブラックの連中に
比べるとリフ自体は少し弱め。ですが、プログレ的な練られた展開や、アーティスティックな
雰囲気にはそれを補って余りある魅力があると思う。実験性がありつつも、「実験のための
実験」に陥ることなく、必要があって取り入れているような感じ。SOLEFALDやUNEXPECT、
AKERCOCKEなどのプログレブラックを、CD棚の一番手に取りやすい所に配置している方にお勧め。
Usher-to-the-ETHER 2010年1月17日(日)22時30分

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