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LIVING ON THE EDGE / AXE
6分を越えるような大作曲が姿を消し、プログレ・ハード色がやや後退。楽曲が2〜3分台とコンパクトに絞り込まれ、
全体的にテンポアップが図られた'80年発表の2ndアルバム。(THE FOUR TOPSの大ヒット曲のカヴァー⑥を収録)
歌モノ志向が強かったBABYFACE時代に始まり、作品を重ねる毎にHM度を高めていくという、普通のバンドとは
逆のパターンを辿ったAXEだが(この手のバンドはAOR路線へと向かうのが通例のような?)、本作で聴けるのは
初期プログレ・ハード路線と後期HM路線の丁度中間を行くサウンド。個人的にAXEと聞くとこの頃の音が真っ先に思い浮かびます。
“FOREVER"や“BATTLES"のようなメロメロに泣きまくるドラマティックな名曲こそ見当たらないものの、
その分、一層キャッチーに磨き上げられ、テンポ良く次々に繰り出される収録楽曲は、デビュー作に勝るとも劣らぬ
クオリティを誇っており、特に、哀感を高めるピアノの調べに、美麗なボーカル・ハーモニーとエモーショナルな
マイケル・オズボーンの熱唱が映える、ポップでロマンティックな②はAXE屈指の名曲の1つ。また、力強く劇的な④、
メンバーの総力を結集した泣きのハード・ナンバー⑨なんかも、本作ならではの魅力を備えた逸曲かと。
AXE入門篇に打ってつけの1枚のように思う・・・んだけども、国内盤は既に廃盤。願・再発。
個人的のAXEと言えばこのアルバムを思い出します
ガツーンとくる印象よりも味わい深い哀愁のメロディと躍動感溢れるロックテイストに適度なポップさを散りばめた楽曲はどれも魅力的で無駄のないアレンジセンスが光ります。コンパクトに纏まった感に物足りなさを感じる事もあるでしょうが、この爽快感と哀愁が琴線にチョコチョコと触れていきます、甘すぎず淡白にならないハードポップナンバーの数々に心が洗われます。名曲には②は必聴ですよ!本意気のメロディアスハードナンバーです