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衒学奇譚 / 霞鳥幻樂団
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2009年発表の5曲入りEP。

メンバーの見た目からは、いかにも昭和のアングラ劇のような、おどろおどろしくて
サブカル臭のする音楽性を想像していましたが、実際にはコルピクラーニ辺りの
呑んだくれフォークメタルに近い、民族色の強い劇的なメロディが乱舞する、
極めて優れたクサさを持つ歌謡メタル。リズム面でもメロスピっぽい疾走パートが多かったり、
3拍子のポルカメタル風の部分もあったり、やっぱりクサメタルしてると思う。

正式メンバーにアコーディオンだけでなく、三味線やバンジョーもいる編成による、
音像面でのメリハリ、不機嫌な濁声からソプラノ、デス声まで使いこなす鞠嬢の
演劇派ヴォーカル、歌謡メタルならではの歌メロの起伏、そしてバンドイメージから
感じる多少のサブカル臭…その全てが曲の「クサさ」を彩る方向に働いていて、
ぶっちゃけコルピクラーニよりも数段クサい音になっていると思います。

…こういう編成だと、各楽器がメロディそっちのけでバトルを始めてしまったりする
ものですが、この作品は(各楽器の絡みを楽しめこそすれ)そういう部分が殆ど無く、
ひたすらにメロディ重視なのが素晴らしい…というか、クサメタラーの感性にビシビシ響きます(笑)。
ただし、かなりクサメタル成分が強いので、母檸檬とか黒色すみれ辺りが好きな、
年季の入った真性国産ゴシックファンには合わない可能性も。
クサメタル、フォークメタル、犬神サーカス団などの国産メタルが好きな方には大推薦です。
Usher-to-the-ETHER 2010年1月23日(土)22時31分

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