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愛孕哀歌 / 母檸檬
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2006年発表の1st。
このサイトでも支持を受けている、三上寛さんが推薦コメントを書いてます。

悪友から、「ゴシック好きを名乗るならこれは聴いておけ」って言われて購入しましたが…
ごめんなさい、THE 3RD AND THE MORTALやTHEATRE OF TRAGEDY好きなくらいで
ゴサー名乗ってた私が悪かったです。ちくしょう、こんな恐いもの勧めやがって…(泣)

ブルーズの流れを汲む、サイケなグルーヴを重視した演奏に、御手洗花女・水子両氏の語りと
歌が乗るというスタイルで、無理矢理定義するなら演劇ゴシックど暗黒フォークという感じ
なんですが、このヴォーカルが恐すぎる。歌詞の内容も昭和的なエログロ趣味全開なんですが、
それを生気の無い、まるで狂気の世界に身を浸しすぎて戻れなくなったような声で語られる/
歌われると、嫌でも情景が浮かんできてしまいます。

世界観としては「蛇神姫」期の犬神サーカス団に近いですが、非現実的な世界から過不足無く
狂気を抽出し、自分の世界観の演出に使える犬神に比べると、この人たちは本当に戻れない
ところまで足を踏み入れてしまっている感じ。恐怖感ではSTALAGGHやSILENCERレベルかと…。
これを聴くと、如何にメリーや犬神、黒色すみれ辺りがエンターテイメント性の高い音楽を演っているか分かります。

アンサンブルにはメタラーが好むような聴き応えこそあるものの、相当マニアックで
人を選ぶ音楽性だと重います。我こそは真性ゴサーだと思う人は挑戦してみてはどうでしょう。
Usher-to-the-ETHER 2010年1月24日(日)12時8分

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