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THE CROWN / AXE
'97年発表の5th『FIVE』で復活を果たしたAXEが、新メンバーとしてCAUGHT IN THE ACTの
ダニー・マルティネスを加え、ツインG編成となって'00年に発表した6thアルバム。
そのせいと言うワケでもないのだろうが、重たいGサウンドとBラインが強調された楽曲は、これまでにない
輪郭線の太さを誇っており、正直、のっけの①のヘヴィなイントロを耳にした時はヒヤリとしたのだが、
曲そのものは、キャッチーなサビの哀メロが耳を捉える秀曲だし、アルバム自体も、ラストに置かれたカヴァー曲⑪
(ケヴィン・チャルファントのソロ作収録のバラード)まで、聴き終えてみれば「いかにもAXEらしい作品」との
評価に落ち着くので安心されたし。特に、OPナンバー①や重厚な⑥は、HM然としたアグレッションと、AXEならではの
ドラマ性が巧みに組み合わされた、本作の魅力を判り易く体現した楽曲だし、何より、咽び泣くバラードの名曲⑨!
イントロや間奏パートで炸裂する「これぞボビー・バース」たるエモーショナルなGソロには思わず涙、涙・・・。
ヘヴィ志向と、収録曲の出来にややムラが見られる本編を聴いていると、個人的に4th『NEMESIS』を
思い出しますが、どちらかと言えばアメリカンHM寄りの作風だった『NEMESIS』に対し、本作は飽くまで
欧州風味のウェットな作風が貫かれているため、AXEファンにはこちらの方が取っ付き易く感じられるかも。
尚、バンドはこの作品を最後に休眠状態に入ってしまうが、近年、ボビー・バースのEDGE OF FOREVER脱退に伴い、
活動を再開したとの噂も。