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INFECTED NATIONS / EVILE
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2nd。1stは爽快なまでに疾走チューンが並んだストレートなスラッシュ作でしたが、
今作はよりヘヴィネス・ダークネス・大作傾向を強調した内容で、まともな
スピード・スラッシュナンバーは1,3くらいしかないので、前作同様の疾走中心の
作風を期待していて落胆してしまった人も多いかもしれません。そういう自分も正直
始めは期待を裏切られた感が強かったです。しかしじっくり聴いてみると、アルバムの
ダークな世界観に魅了され、「これは素晴らしいアルバムだ!」と感じるようになりました。
深みを増して、よりメロディを意識するようになったマットの歌唱。前作以上に印象的でドラマチックなソロを聴かせるオル。
スラッシュビートだけでない多彩なリズムを駆使するベン。そして所々で不気味に轟くマイクのベース。
と、メンバーの演奏力や曲のクオリティも前作から確実に進歩しており、
スロー〜ミドルテンポで長尺の曲が主体でありながら、途中でダレルなんてことは無く、
ヘヴィで重々しい曲調の中にここぞとダークでドラマチックな旋律が炸裂するサウンドはたまらないカッコよさです。
なかでも象徴的なのは9。11分を超えるインストナンバーで、最初はこんな曲に挑戦する
バンドの姿勢・創作意欲だけでも評価したいなどと思っていましたが、内容自体も素晴らしいんだから凄すぎます。
その凄まじいドラマ性に圧倒されつつ、「次はどんな展開になるんだろう」と終始注意深く耳を傾けっぱなしでした。
単なるリバイバルスラッシュバンドの域だけに留まらないEVILEのポテンシャルの高さを感じさせる意欲作。必聴です!

ちなみにまず国内盤ボーナストラックについてですが、
Time No Moreの日本語バージョンは流石に笑ってしまいましたw
でも、遠く離れた島国にこんなサービスをしてくれるなんて感激です。
パンテラの名バラードのカバーは中々のカッコよさ!マットの歌唱もエモーショナルです。
そして、2枚組みの輸入盤にはMy Parasiteという激烈な暴走ナンバーが収録されており、
価格も国内盤より安いので人によってはこちらを買った方が良いかな・・・?
けれどどちらとも興味深いボーナストラックが収録されていますのでお好みでどうぞ。
異様に今日は幼女親切DEATH 2010年2月11日(木)10時9分

荒々しい攻撃性と湿った構築美を併せ持つ、如何にも英国的なスラッシュ・メタルを聴かせてくれたデビュー作に比べ、
疾走感が減じた分、ヘヴィネスとメロディが増量され大作感を強めた楽曲といい、スラッシュ馬鹿的な
ファニーなノリが薄れ、シリアスさを増した歌詞の数々といい、かなり大胆に変化を遂げた作風が賛否両論を呼んだ
'10年発表の2ndアルバム。なんつーか、デビュー直後のMETALLICAが2ndと3rdをすっ飛ばして、
いきなり『・・・AND JUSTICE FOR ALL』を作っちゃったような感じの作品ですね(?)
特にラストに置かれたインスト・ナンバー⑩は、やや冗長ながらも多彩なアイデアが盛り込まれた10分越えを果たす
大作曲で、これを聴くと、このバンドが目指すべき音楽的到達地点をかなり高く/遠くに設定している事が分かり、
頼もしく思える反面、ボンクラ・メタラー的には置いてけぼりを食ったような一抹の寂しさを覚えたりも。
尤も、手数の多いGリフが猛然と疾駆する①、緩急を飲み込んだ③、ストレートなスラッシュ・ソング⑦のような
前作の面影を残す楽曲も収録されているし、これまで以上に練り込まれ、曲中の大きな聴き所として
機能しているGソロの存在もあって、決して退屈する作品というわけではないのだが。
ただ個人的には、オマケ収録された笑撃の日本語スラッシュ⑩と、PANTERAの名曲“CEMETARY GATES"の
カヴァー⑪で、本編の印象が完全に霞んでしまった感あり。取り分け⑪はなかなかの出来栄えで、
マット・ドレイクはクリーンVoでの歌い上げも結構イケてますね。どうせなら本編でも活かせば良かったのに。
火薬バカ一代 2010年3月14日(日)0時34分

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