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JUST FUCK OFF / MALVEILLANCE
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2006年発表の3rd。

「D-Beatに影響を受けたブラック」ということで、ジャンルを横断してブラックを聴く人には
人気のバンドですが…音像は確かにプリブラ的ながら、リズムがハードコア由来のノリの良い
ものであったり、リフも寒々しい雰囲気や邪悪さではなく、そのリズムの強さを更に強調する
ものであったり、プリブラの中でもパンク/ハードコア要素の強い、独自の路線を貫いていますね。

…元々、ILDJARNの音楽性がパンク/ハードコアとの類似を指摘されているとおり、
プリブラって意外と創生期からハードコアとの接点があるみたいですが、ノイズ音楽にまで
近付いたILDJARNと比べると、このバンドの音は歪ませ方が典型的なプリブラっぽく、慣れた
耳に痛くない(ILDJARNは慣れてもキツい)ため、割と聴きやすい音だと思う。ヴォーカルも
ハードコアの野蛮さではなく、プリブラの狂気の方を重視した絶叫だし、プリブラ好きならば
ジャンルの横断とか関係無く、違和感無しに聴けるのではないかと思います。

しかし、ブックレットのコメントですが…「"JUST FUCK OFF"は…当然の事だが
心に留めておけ。この"ファック・オフ"は、このCDを持っている全ての人間嫌いの
負け犬へ宛てた言葉だ」とありますが、ここまでツンデレ文化が認知された日本においては、
後に「べ、別にCD買ってもくれてありがとうなんて思ってないんだからね!」という言葉が
続いているようにしか取れません(笑)。音も、聴いていて気持ちの良い歪ませ方だし(笑)。
Usher-to-the-ETHER 2010年2月16日(火)21時18分

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