TOPページ(新形式)に戻るTOPページ(旧形式)に戻るIのページに戻る
CDタイトル↓をクリックするとチェックリストに入ります。
発言者の名前をクリックすると、その人の他のCDレビューが読めます。


(旧形式-更新停止)
BETWEEN TWO WORLDS / I
このCDをamazonで探すstyle=border:none

2006年発表の1st。

IMMORTALやGORGOROTH、ENSLAVEDなど有名ブラックメタルバンドのメンバーが集結した
スーパープロジェクトということで、日本盤も出たアルバムですが…面子に反して、作風が
正統派なHMであったこともあり、雑誌の評価は決して芳しい物ではなかったように
記憶してるんですが(私も当時スルーしてしまった)…やっぱり自分の耳で聴かないと駄目ですね。
これ、かなりかっこいいアルバムに仕上がってると思いますよ。

路線的には、前述の通り正統派に近いメタルなんですが…あくまでリフ重視の作りであり、
派手なリードプレイや疾走、ハイトーンは使用しない作風であること、威厳とどす黒さの
滲み出るようなミッドテンポ中心であること、ヴォーカルがある程度メロディを追いつつも
ドスの効いた濁声であることなど、随所に「ブラックメタルらしさ」の感じられる作品。

個人的には、生粋のブラックメタラーが正統なメタルを演っているという意味では、
DISSECTIONの3rdに近いものがあると思うんですが、自らの思想を表現するために必然的に
そうなったDISSECTIONのシリアスさに対し、こっちは「偶にはヘヴィ・メタル演るのも
悪くねえな」的な、メンバーが楽しんで演ってそうな感じがするのが特徴でしょうか。…やっぱり、
北欧のブラックの時代を築いたアーティストの中で、先祖返りの傾向って確実にあると思う。

路線こそブラックからは離れているかもしれませんが、ブラックのどす黒さや畏怖を
感じさせる空気感などはしっかり継承している所が素晴らしいですね。実際中古屋で
値崩れしてることも多いし(私は800円でゲット)、意外にスルーしてしまってる人も多いのでは。
このベテランならではのふてぶてしい黒さ、なかなか良いですよ。
Usher-to-the-ETHER 2010年2月17日(水)6時39分

意見を書きこむ

意見内容

新規 修正(名前登録済の方のみ可能)
ボタンは一度だけ押してちょっと待ってね!