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WHO RING / 蜉麟
2009年発表の1stミニ(イントロ含む6曲入り)。
これまた、ジャパメタ/歌謡メタル界に有望なバンドが出てきましたね。
最近ジャパメタ追っかけるのが楽しくてしょうがないです(笑)。
某HR/HM系CDショップの販促では、X JAPAN辺りのバンドが引き合いに出されて
推薦されていましたが…確かに、歌メロの印象度の高さや叙情性に共通点は見出せるんですが、
どっちかというと演奏にはメタルの疾走感やクサさ以上に、ハードロックのグルーヴ感が
感じられる路線ですね。「Kill the Lie」は本格的にHR/HM化したJanne Da Arcのようだし、
「Queen」はTUBEが時々演るガチガチのハードロックナンバーっぽい雰囲気ですし。
ラストの「In the World」は、SKYWINGSにも通じるクサメタルで、この路線もかなり良い感じ。
歌メロの流れに合わせて、演奏も展開していくポップス的な展開からは、歌謡メタルに
カテゴライズ出来そうですが…私はこの手のメタルって、他によっぽど秀でている部分でも
ない限り、歌メロがつまらなかったら、もう聴けないんですが、このバンドはそこは凄く
しっかりしてますね。どの曲にも若いバンドらしい瑞々しい、キャッチーな歌メロが聴けて大満足。
ヴォーカルもメタリックなハイトーンやV系的な見栄の切り方など、癖の強い歌唱はしない
普通にロックな歌い方で凄く聴きやすい。灰汁の強さはないですが、色気はちゃんとあるのが
良いんですよね。
個人的には、聴いていると中高生の頃、自分だけの特別なバンドを求めて、V系バンドの作品を
買い漁ってた時期がありましたが、ふとその時のことを思い出すような作品でした。
…そういう衝動を満足させられる一枚になっているのでは、と思います。
ヴォーカルが篭もり気味でリズムが前に出すぎ、ギターノイズがジージー耳障りなど、特に
音質面などで改善すべき点はまだ多いのかもしれませんが、将来大化けの可能性を秘めて
いるのではないでしょうか。まあ、言うだけならタダなので、言っておきます(笑)。