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BATTLE SLUT / DESTROY DESTROY DESTROY
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2009年発表の2nd。

バンド名が「破壊・破壊・破壊」、アルバムタイトルが「戦う淫売」、そしてジャケが
異形のクリーチャーと一体どんなイカレタ音楽なんだ、と思わせますが(笑)、実は
初期CHILDREN OF BODOMのキラキラメロデスと、ヴァイキングメタルの勇壮でクサい
メロディ、サントラ的なドラマティックな展開を組み合わせたような、デス声入りの
メタルの中ではかなり聴きやすい部類の音。

私はこれ、ヴァイキングかメロデスかと言われたら、明らかに後者に属する音だと思う。
確かにメロディや音使いにはヴァイキングっぽさがあるんですが、ヴァイキングメタルを
聴いているとよく感じられる、神話崇拝的なオカルティズムや、都会離れした自然の
空気感などは余りなく、ヴァイキング的な要素はあくまで曲の劇的さ、かっこよさを
追求するのに使われている感じ。思想を音で伝えるペイガンメタルよりも、純粋にメタルの
かっこよさを追求するという点では、パワーメタル的な価値観を持ってるバンドなのかも。

ラストのお遊び的トラックが象徴するように、間違っても民族運動啓発のために危険思想に
手を染めたりしなさそうな、健全なかっこよさとクオリティを持つアルバム。バンド名の
割には非常にまともな作風で、COBなどのメロデスや、バイキング/フォーク/ペイガンなどを
クサメタルの観点から楽しんでいるメタラーにとっては、かなりの好盤になるのではないでしょうか。
フォークメタルをある意味野暮ったく感じる人も、こういう作風ならすんなり行けてしまうのでは。
Usher-to-the-ETHER 2010年3月2日(火)19時23分

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