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BELUS / BURZUM
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2010年発表の7th。

シーンの中心人物、Euronymousを殺害した事で投獄され、獄中でもアンビエント作品を
作っていたCountが新作を発表するということで、その動向がかなり注目されてましたが…
リフ中心の音楽、情景を見せる音楽としても、その手段の軸にあるのがリフということで、
これは(生粋の)メタルだと思います。人種差別的思想の関係から、ロックそのものを否定する
発言をしていた(らしい)ことや、実際にアンビエントに傾倒していた事から考えると、
この作風はかなり意外なんですが…。

音の方は、ミッドテンポで鬱々としたメロディを聴かせる、いわゆる「鬱ブラック」的な
曲から、刻みリフを用いた疾走曲など、1stから3rdまでの路線を総括し、磨き上げた
という感じでしょうか。ヴォーカルの方も、以前のようなヒステリックな高音絶叫とは違う、
(DISSECTIONの)Jonを少し高めにしたような、ドスも効いた叫びで、やっぱり凄みがある。
時折挿入される淡々とした語りも、カリスマ性を感じさせる物で、こんな声で危険思想を
こんこんと説かれたら思わず洗脳されてしまいそうです(笑)。

スタイル自体はブラックメタルの一つの王道とも言うべき物ですが、やはり彼って才能ある
ミュージシャンですよね…他の鬱ブラックと比べても、曲の印象度や凄みに、明らかな違いが
あると思う。特にそれが感じられるのがメロディ。以前の曲では「Dunkelheit」
「Det Som Engang Var」「Spell of Destruction」などに顕著でしたが、彼の書くメロって
鬱々としているだけではなく、北欧神話に隠された闇の部分を語るかのような、神秘性も
あると思うんですよね…大袈裟に言ってしまえば、「哲学的な雰囲気がある」というか(笑)。
ブランクがあっただけに、その部分に翳りがなかった事には本当に安堵しました。

…という訳で、史上最もメタリックで、入りやすい作品になったアルバムだと思います。
でもこれ、店で掛かっていて「あ、もう出てるんだ」とレジに持っていったんですが…
思いっきりネタバレ(苦笑)。動向や発言から、一体どんな音になったのか、家でゆっくり
確かめたかっただけに、ちょっと残念でしたね…。
Usher-to-the-ETHER 2010年3月5日(金)21時38分

This is Norwegian Blackmetal!!!
REMEMBER 2010年3月13日(土)19時50分

ギターノイズが入り、初期の作風に戻ったというので購入。
当たり前かもしれないが、使っているコード、リフ回しなど、MAYHEMに近い気がした。
そう思うとなんだか複雑になる。
歌声(?)に変化があり、作品全体を通して狂気・絶望感は減退しているように思う。
ローランDEATH 2010年4月14日(水)0時16分

評価に迷う、というのが正直な感想。
でも、個人的にすごく良かった。DISSECTIONの復活の時に感じた「言いようのない喪失化」みたいなものは皆無で、長いトンネルを抜けてきたカウントは、初期のあの唯々勢い勝負の頃とは全く違う、真にBLACK METALで全身武装したカルトとして降臨した感じ。あぁ、これがカウントの示す「回答」なんだろう。そしてBLACKという大きな流れの中でやっぱりキーアルバムとなるであろう。BLACKの、インナーサークルの、アンチキリストの、哲学的、精神的拠り所。この冷たい戦いが続くことを期待。DISSECTIONの二の舞だけはごめん。
先般東京MXで「UNTIL THE LIGHT TAKES US」を放送していましたが、あれは衝撃だった。カウントのあの冷ややかな闘志、彼の信じる静かなる聖戦、彼をとりまく冷たい空気。まさにGOD of BLACK。彼はやっぱり危ない。真に危ない。ファッションでもスタイルでもない。やっぱり彼には誰も近づけない。氷の大地に深く刺さる孤高の剣のよう。
fortis 2010年9月3日(金)21時32分

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