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スポーツ / 東京事変
出来の良し悪し以前に、
どこか振りきれた印象を抱かせる。
"地均し"が終わった証か。
ハードな「教育」、
オルタナティヴでミステリアスな「大人」、
ポップながらバンドとして実験だった「娯楽」。
どれも事変らしいが、
結果的に特化した性質を
持っていた。
「スポーツ」は、それらを無理なく引き受けた感じ。
内容としては、
音楽的負けん気の強いメンバーがいるバンドらしい「生きる」、
刃田の猛烈だがカタルシスのあるビートと、
奇怪なサウンドスケープが痛快な「電波通信」、
叙情が疾駆する「シーズンサヨナラ」「乗り気」、
キュートな「絶体絶命」、AOR風な「スイートスポット」、
メランコリックなワルツ「極まる」あたりが特に良い。
一里塚を刻んだ次へ、早くも期待が膨らむ快作です。