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OF ENTROPY AND LIFE DENIAL / MERRIMACK
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2006年発表の2nd。

全体的な雰囲気は「いかにも真性です」という黒さを放ってますが…NAGLFARやDISSECTIONが
持つような、エクストリームメタルとしての真っ当なかっこよさと、DEATHSPELL OMEGAの
3rdが放つ、コマーシャリズムからある程度の距離を置いた、アングラ・カルトな雰囲気を
両立しているバランス感覚の良い音は、WATAINやONDSKAPTを引き合いに出して語りたくなりますね。
ヴォーカルの中音域でストレートに邪悪さをぶつけてくるがなり方も、WATAINのスタイルに
似てると思う。

メロディにDEATHSPELL OMEGAを初めとした、フレンチブラック特有の毒々しい美しさが
感じられるのも特徴で、それが曲のどす黒さをより引き立てていますね。漫画「アカギ」で、
鷲巣の背後から物の怪たちが這い出してくるシーンがありましたが…これを聴いてると、
ああいうグロテスクなシーンが浮かぶんですよね(笑)。

邪悪さの表現力、演奏のかっこよさ、メロディの毒性、ヴォーカルの禍々しさ…どの要素も
安定してレベルが高く、凄く品質の良いアルバムなんですが…クオリティの高さの割には
マイナーなんですよね…。ごく真っ当に質が高くて、あんまり突っ込み所がないからだったりして(笑)。
WATAIN等同様、真っ当なエクストリームメタルファンが真性ブラックの恐怖を味わうには、
かなり適した音源だと思います。
Usher-to-the-ETHER 2010年3月20日(土)22時22分

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