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DOUBLE MOON / LIV MOON
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2009年発表の1st。

「元宝塚の、4オクターブの声域を持つヴォーカル」を擁する国産ゴシックメタルとして、
プレスでも結構取り上げられていたバンドですが…前評判通り、ヴォーカルは素晴らしい。
ただ声楽的で心地良い歌唱で、音域が広い、歌が上手いというだけではなく、曲の繊細な
情感を引き出していたり、時にはゴシックメタル特有の妖気を醸し出したり、曲の場面に
合わせた表現力が高い感じ。海外の、一流のゴシックメタルバンドの「歌姫」と比べても、
確実に「押し」と「引き」を心得た、存在感のある歌唱であると思います。

ただ、曲の方は…一曲目のサビの、メタルリフに伸びのあるビブラートを乗せる事だけを
考えたような味気なさといい、ごく普通のバラードにヘヴィなギターを乗せただけに聞こえる
曲が多い事といい、メタルの音とAkane Liv嬢の歌声の融合が余り上手く行ってない感じ。
アルバム構成も、中盤の勝負所でバラードを連発するダレる流れ、ラスト3曲がギター無しの
バラードというクドさ、1曲目の掴みとしての弱さなど、決して優れてるとは言えません。
音質も、メジャーから出てる割には別に良くはないし…。

でも、「月架」「Wild Creatures」のような、ゴシックメタルの様式に則った曲の出来は
素晴らしい物があるし、タイトル曲の歌メロ+歌唱はそれだけでお金を出す価値があると思う。
日本人って、歌謡曲文化から来る歌メロの豊穣さからか、ヘヴィな曲を続けても金太郎飴に
なりにくい特性があると思うので、何もそんなにバラードにこだわる事は無いと思う。
素材はいいのに、調理法が今一つ…そういう印象を受けるアルバムでした。
Usher-to-the-ETHER 2010年3月21日(日)10時26分

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