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GODDESS / AREA51
2010年発表の3rd。
ブックレット、もはやヴォーカリストのファッションショーですね(笑)
見てると、つくづくKate嬢って演出に拘り、かつ楽しんで演ってそうな感じがします。
ジャケットやアートワークからは、クリエイターの自意識が音に結び付いたタイプの、
世界観重視のフィメールゴシックっぽい音を想像してましたが…歌メロは歌謡的だし、展開も
明瞭なサビを持つポップな構成ながら、意外にも正統派よりで陰陽座辺りに近い音。陰陽座が、
妖怪路線とバッサリ訣別して、様式美的な要素やゴシック的感性を取り入れたらこんな感じに
なるのかもしれません。ヴォーカルもメタルにしては割とポップに歌い回してますが、
声を張るべきところではしっかり張ってくれるし、悪くないと思います。
ただ、最近の陰陽座と同じで、「必殺の1曲」が無いのがネックですね…。
陰陽座の2曲目、3曲目候補が多く詰まっているような構成で、シングル曲やタイトル曲が
無い感じ。イントロ明けの「Nightmare」なんかは掴みに相応しいキャッチネスがありますが…
全体的に、もう少し歌メロが華やかだと個人的には聴きやすいです。過度に歌謡的にならず、
「メタルである事」を重視するために、こういう音にしたのかもしれませんが…。
質が高いのは分かるけど、もう少し目の覚めるようなキャッチーさが欲しい所です。
新人バンドでいうと、LIGHTBRINGERやSKYWINGSクラスに歌メロが華やかだと、個人的には嬉しい。
ヴォーカルのファッションとも合うと思うし。