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SEPTEMBRE ET SES DERNIERES PENSEES / LES DISCRETS
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2010年発表の1st。
ALCESTとのスプリットで知り、フルの発売を心待ちにしていた人も多かったようです。

ALCESTがシューゲイザーとブラックメタルの融合というヴィジョンを提示して以来、
LANTLOSやLiAM、APATIなど様々なバンドがその路線を自分なりに踏襲した作品を
作っていますが、LES DISCRETSのこの作品は、シューゲイザー寄りブラックの中でも、
これらのバンドと比べても「繊細さ」において頭一つ抜き出ているように思います。

アコースティックギターを重用し、基本的にミディアム〜スローで展開する曲調は、
個人的にはシューゲイザー寄りブラックよりも、OPETHの「Damnation」アルバムや
GREEN CARNATIONの「The Acoustic Verse」アルバムなど、プログレメタルバンドの
アコースティック作品に近い気もするんですよね。ヴォーカルのまろやかな歌い上げも、
OPETHのMikaelに近いスタイルですし。

ただ、それらの作品が完全にバンドの「静」の側面を表したものだったのに対し、こっちは
全体をうっすらとギターノイズが覆っていたり、僅かながらブラストビートを導入していたり、
ブラックの要素もしっかりあるのが大きな違いですね。ブラストパートでも、全然攻撃的な
感じがせず、寧ろ疾走感が曲の儚い雰囲気を更に深いものにしてます。要所で聞こえる
トレモロリフも、小川のせせらぎのような、清浄な繊細さがあって素晴らしい。

シューゲイザー寄りのブラックって、良質なフォロワーが出てきているものの、まだ
ALCESTほどのインパクトを残せてるバンドはいないかな…と思ってましたが、このバンドは
持ち前の繊細さで、遂にALCESTに肉薄する音を提示する事に成功していると思います。
かなりメタル色は薄いので、好みは分かれるとは思いますが、この手が好きなら大推薦です。
Usher-to-the-ETHER 2010年4月3日(土)8時46分

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