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DEFIANCE / DESTROYER 666
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2009年発表の4th。

ブラックンド・スラッシュって、主にスラッシュのダーティな熱気をブラックのアングラさで
強調するタイプ(AURA NOIRやCADAVER等)と、ブラック本来のどす黒さ・禍々しさを
スラッシュ要素で更に強調するタイプ(IMPIETY等)に分かれると思うんですが、
このバンドは後者だと思います。裏ジャケが「剣と盾」ではなく、「剣と棘付き棍棒」
なんですが(笑)、正にそこに示唆されている通りの、撲殺されるようなブルータルな作品。

このバンド、スラッシュがベースながら、何気にブラックの中でも様々な手法を取り入れて
いるんですよね…ヴァイキング的な哀メロや朗唱、ファストブラック的なブラストと
荘厳リフなど、諸要素を取り入れるだけでなく、そのどのパートにおいても妥協無き邪悪さの
追求が行われている感じ。そればかりでなく、ブラックとスラッシュをグロテスクに
掛け合わせた、独特なリフなんかも聴けたりします。ヴォーカルも、ブラックの非人間的な
凶悪さと、スラッシュのパーカッシブさを併せ持つスタイルで、この音楽性に合っていると思う。

知名度こそ北欧勢と比べるといまいちかもしれませんが、エクストリームメタルが好きならば
買って損は無いであろう作品。ただ、ジャケ裏の曲リストには10曲載ってますが…実際には
9曲しかありません。ラストの「The Truth」は、隠しトラックか、誤植なんでしょうか。
歌詞カードにも載ってないみたいですが…。
Usher-to-the-ETHER 2010年4月13日(火)22時56分

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