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COLLECTORS OF THE KING / RAGNAROK
2010年発売の最新作。
なんとドラムのJontho以外のすべてのメンバーが入れ替わっています。
前作で物凄い存在感を光らせていたTaakeのHoestや、
優れたメロディーメーカーであるギタリストのRymが抜けてしまったので
非常に不安だったのですが、個人的にはかなり気に入りました。
新ヴォーカルのHansFyrsteは、
Svarttjernというブルータルブラックバンドでもヴォーカルを務めている
期待のニューフェイス。
高音絶叫型のHoestは全然違うタイプですが、
ドスの効いた鋭いがなり声で、かなりカッコイイ。
個人的に3rdの頃のSatyriconのSatyrの声量をさらにあげた感じに聞こえます。
メイクもメッチャ気合入ってます。(笑
立派にサタンのメッセンジャーを務めてくれています。
ギターは、前作ほどキャッチーで胸を締め付けられるような
メロディアスな感じではないのが少々残念ですが、
カッコイイ刻みリフとトレモロリフを程よくブレンドさせた
素晴らしいリフワークを聴かせてくれます。
ドラムは相変わらずのJontho節を聞かせてくれます。
徹底的にブラスト全快というよりは、軽やかでリズミカルな彼のドラミングは、
他のブラックメタルではなかなか聴けないオリジナリティーに溢れています。
といってもブラストビートが少ないというわけではなく、
ちゃんと疾走してますのでご安心を。
ベースも結構効いていて演奏を支えてくれてます。
個人的に前作ほどの即効性はなかったですが、
邪悪さはアップしているので、聴けば聴くほど良さがわかってきてます。
メロディックなのを期待するとコケるかもしれませんが、
ノルウェーブラック好きには是非聴いてほしい作品。
ずばり名盤!