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NIGHTWORK / DIABOLICAL MASQUERADE
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98年発表の3rd。

世間の認識では、このバンドはアヴァンギャルドなメロディック・ブラックとして名が通って
いるらしいですが…ヴォーカルの鬼の形相が浮かぶ絶叫こそブラックのスタイルなものの、
刻みを多用した、勇壮なギターワークなどはメロデスに通じるものがありますね。
時にメロディアスに、時に効果音的に雰囲気を演出するキーボードといい、クラシックの素養が
あると思われる、格調高いメロディといい、芸術性の高い、劇的でシアトリカルな作風。
芸術性の中に、しっかりとブラック特有の頽廃性・暗黒性も含まれているのが素晴らしい。

ただ、曲自体のオリジナリティ・クオリティ共には文句の付けようも無いんですが、少し
録音レベルの小さめな音質や、歌詞のブックレットも付いていない質素な装丁など、曲以外の
面で聴き手を自分たちの世界に引き摺り込んでいく工夫が足りないのが本当に惜しい。
その辺りをもう少し拘ってくれれば、多くのメタラーにとって「特別な一枚」となったかも
しれない…それ位のポテンシャルはゆうに備えている作品だと思うんですが…。

ちなみに、Peacevilleからリマスター盤も出ているそうですが…持ってないので
分かりませんが、もしかしたら上記の欠点が無くなって更に素晴らしい作品になってる…かも…?
Usher-to-the-ETHER 2010年4月17日(土)21時26分

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