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ODYSSEY (UN)DEAD / THE BREATHING PROCESS
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2010年発表の2nd。

ショップの紹介文では、メタルコアやデスコアなど、「コア系」のバンドが引き合いに
出されていたので、少し手を出すのに躊躇ってしまった(個人的に、「〜コア」と「耽美」と
いうフレーズが、今一つ結びつかないので…)んですが、コア要素は所々で聴けるモッシュ誘発系の
リフやリズムの構成、女性ノーマルヴォーカルの歌い上げくらいで、基本的にはABGAIL
WILLIAMSやSOTHISなどと同系統の、最近アメリカに多発しつつある絢爛なシンフォニック・ブラック。

前者のバンドがブラック由来のトレモロリフを多用する傾向にあるのに対し、
こっちはメロデスやメタルコア的な、厚みとグルーヴを重視したリフが多いのが特徴。
また、前者バンドがシンフォニック・ブラック本来の絢爛さを今風の感性で
ブーストしているのに対し、こっちはキーボードにフューチャリスティックな音を入れたり、
エレクトロゴシック的な音色やシンフォゴシック的女性ヴォーカルを起用したり、
手法そのものがもっと今風だと思う。

曲構成の巧みさ、音の暴虐性、デス的な咆哮とブラックの絶叫を使い分けるヴォーカルの
迫力など、どの要素を取ってみても一流で、隙のない完成度を誇ってますが…
真に素晴らしいのはキーボードの奏でるメロディ。他のシンフォ系バンドと比べても、
明らかに本格的なクラシック志向の上品さがあって、各曲ごとのフレーズが凄く印象に残る。
質が高くとも、金太郎飴になりがちなこのジャンルにおいて、このキーボードの存在は
かなり大きいのではないでしょうか。

そういう訳で、またしてもアメリカからシンフォブラック好き必聴の作品が出てきましたね。
メタルコアがメロデスを愛聴しているリスナーが、最初に手を出してみるシンフォブラックと
しては、DIMMU BORGIR等の大御所やABIGAIL WILLIAMSなどの新星よりも良い作品かも。
Usher-to-the-ETHER 2010年4月25日(日)16時2分

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