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ふ、ふ、ふ、 - 一噌幸弘 しらせLIVE / 一噌幸弘
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2005年のライブを収めたライブ盤。2006年発表。
ヴァイオリンはプログレバンドKBBの壷井さんが担当。

能管(田楽笛・篠笛・リコーダー)、ヴァイオリン、ギター、タブラ、太鼓という編成での演奏。
ライナーには、音程を出しづらく作ってあるという能管で、テクニカルなフレーズを吹く事への
凄さや、インド音楽のリズムなどについて色々書かれてますが…正直、音楽理論が全く
分からない、単なる好事家に過ぎない私には、内容が高度すぎて全く付いていけません(笑)。

…が、そんな私にも、達人同士が呼吸を合わせて演奏する様が伝わってくるほど、緊張感の
ある音で、楽器同士の技巧的な絡み合いという点では確実にメタルに通じるものがあると思う。
しかも、使用楽器や各人の音楽的ルーツのせいか、メタルよりも数段オーガニックな
アンサンブルだと思います。特にタブラと太鼓の楽器の中で反響するような音色のリズムに、
能管とヴァイオリンが深みのある日本的なメロディを乗せ、その景色をギターが広げていく
音像には、何か「悠久の響き」のようなものが、リアルに感じられるんですよね。

…ライナーには、能楽を「徹底的に音を削ぎ落とし、一瞬の響きに森羅万象を表す、音による
抽象画」と定義していますが…能楽はよく学校でも習いますが、正直、それを小中学生に
理解させるのは酷だと思う。ぶっちゃけ私も分かんないし(苦笑)。しかしこれくらい
ドラマティックで、技巧が「かっこよく」聴こえる音なら、必ず何か感じるものがあるはず。
時にゲーム音楽顔負けの愛想の良さのあるメロディ、一聴して超絶技巧の持ち主の集まりで
ある事が分かるアンサンブル、高度な音楽性…はっきり言って、その辺の商業ポップス
なんかよりよっぽどサービスの行き届いた、旨みのある音だと思います。

一噌さんは、ブラックメタルバンド(QUEST FOR BLOOD)とのコラボもしており、メタラーにも
ある程度名前が知れた存在ですが…これ聴いてると、他にも色々なコラボが思い浮かんで
心が躍りますね。例えば…ブラック由来のリチュアル・アンビエントに、タブラや太鼓を
絡めたら…考えただけでも垂涎ものなんですが(笑)。
Usher-to-the-ETHER 2010年4月26日(月)18時14分

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