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ALL THE DREAD MAGNIFICENCE OF PERVERSITY / GNAW THEIR TONGUES
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2009年発表の4th。

このバンドはオランダ出身の独りノイズ/ブラックで、この手の中でも評価の高い
アーティストと言う事ですが…この作品を聴く限り、ブラック的な要素は濃密な邪悪さ漂う
雰囲気や、絶叫ヴォーカルくらいで、手法の方はほとんどノイズ/アヴァンギャルドですね。

それだけで辺りの雰囲気を真っ黒く染め上げるような、空気を振るわせるドローンがほぼ
常時鳴り響く中で、メロディを追うのではなく、ひたすら恐怖感を演出する管楽器、
病気じみたサンプリング、聴き手の焦燥感や恐怖感を煽るドラム、耳を聾するノイズ、
ただただ苦痛を訴えるようなヴォーカル…など、健全な肉体に健全な魂を宿す、良識ある
人間に取っては「毒」にしかならない音素を、いくつも重ねていく作風。
もちろん、病んだ音楽を所望する諸兄には、これらの要素は当然プラスに働くでしょう(笑)。

空気の響きすら演出できるドローンや、意外にも繊細さのあるノイズの使い方など、音使いは
素人耳にも明らかに巧みで、決して「カルトさに胡座をかいて雑音を垂れ流す」と
切り捨てられないレベルの高さがあるのが、逆に性質悪いです(笑)。
Usher-to-the-ETHER 2010年4月27日(火)18時18分

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