TOPページ(新形式)に戻るTOPページ(旧形式)に戻るBERGRAVENのページに戻る
CDタイトル↓をクリックするとチェックリストに入ります。
発言者の名前をクリックすると、その人の他のCDレビューが読めます。


(旧形式-更新停止)
DODSVISIONER / BERGRAVEN
このCDをamazonで探すstyle=border:none

2007年発表の2nd。

ミディアム〜スローの重苦しいテンポの展開を中心に、黒く煮え滾るような厚みのあるリフと、
アルバムタイトル通りの「死のヴィジョン」が見えてくるような深いダークさを湛えた
メロディが絡む作風で、アンビエント的な要素もありかなり実験性高めですが、暫定的に
鬱ブラックにカテゴライズしても良さそうな音。メロ部分がトレモロではなく、
アルペジオ中心だったり、メロ自体もあからさまな悲痛なものではなく、深くじわじわと
侵食するようなものだったり、鬱系では割とイレギュラーな部類の作風だと思います。

このバンド、次のアルバムがデイメアから日本盤もリリースされるほど、その筋からの注目も
厚いみたいですが…単にブラックの中でも個性的でレベルが高いだけでなく、鬱感情よりも
「怒り」の方が強そうなヴォーカルや、スラッジ並に重々しく引き摺るギターリフと、
ミディアムパートでは時にノリの良さも感じさせるリズムの作り出すグルーヴなど、
ハードコアに通じる野蛮さもあるのが、レーベルオーナーの好みに合ったのかもしれませんね。
この辺りの要素が、バンドの音楽性の特異さになってるとも思いますし。

実験性・凶悪さ・陰鬱さに優れた、芸術性のあるブラックメタル。
個性派ブラック好きならお勧めですが、時々静と動のバランスが極端すぎるところもあって、
特に導入部のアンビエントパートの静寂から轟音になるところは、漫然と聴いてると未だに
体が「ビクッ」となってしまいます(笑)。
Usher-to-the-ETHER 2010年5月15日(土)10時51分

意見を書きこむ

意見内容

新規 修正(名前登録済の方のみ可能)
ボタンは一度だけ押してちょっと待ってね!