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GOD FORSAKEN / HATRED ANGEL
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2010年の3rdアルバム。
メディアがプレスCDにレベルアップすると同時に、値段もメジャー価格に…(笑)
「I don't wanna die...」では、メロデスとメロブラの中間のような音楽性でしたが、
今作は完全にメロデス方向に舵を切ってきましたね。

…しかしこの作品、メロデスとしてもかなり特異なのではないでしょうか。
前作でも素晴らしかったメロディが更に前面に出され、終始メロディアスなリードギターが
楽しめる作風に。しかも、このリードギターのメロディが一般的なメロデスよりもかなり
歌メロ然としてるんですよね…。勿論、ギターによるメロなので、歌うには難しいメロも
当然あるんですが、A→B→サビ的な流れの良さが歌モノっぽいです。
Aメロから泣き全開のクラシカルな歌謡メタルを、歌メロ部分をギターに置き換えて、
各メロに対応する歌詞をデスヴォイスで乗せたら、こういう音になりそう。

…メロデスって、例えば「美と醜の対比」「リフの美学」や、「エモーショナルなギター
プレイ」など、メロディそのもの以外の魅力も取り入れることで、初めて名盤たる質が
備わると思うんですが…このアルバムは、メロディだけを取っても十二分に名盤と言える
質の高さがあると思う。例えば、メロデスの金字塔であるARCH ENEMYの「Burning Bridge」や
クサメロデスの名盤、SERPENTの「xGODx」でも、収録曲をオルゴールのみのアレンジしたら
退屈になると思う。でもこのアルバムは、例えそういうアレンジでさえ、全編聴かせてしまう程
メロディの質が高いです。…念の為言っておきますが、決して「メロディだけ」の作品では
ないですよ。ライブバンドだけあって、演奏それ自体もかっこいいです。

ただ、プレスCDになったのにも関わらず、相変わらずデモのようなダイナミクスに欠ける
音質だったり、ヴォーカルが迫力のない声で棒歌い(棒叫び)してるのはマイナスですね…。
これで良いレコーディングエンジニアが付いて、ヴォーカルが良くなればそれこそ唯一無二の
バンドになると思うんですが…。まあ、ギターメロを聴かせるために、敢えてヴォーカルは
抑えてるのかもしれませんが。楽曲に関しては、既に天上天下唯我独尊ってレベルです(笑)。

帯の「メロディックデスメタルの常識を覆す」が、全くハッタリに聴こえない作品。
こんなに、歌メロ的にリードギターを用いたメロデスは初めて聴きました。
Usher-to-the-ETHER 2010年5月15日(土)20時30分

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