CDタイトル↓をクリックするとチェックリストに入ります。
発言者の名前をクリックすると、その人の他のCDレビューが読めます。
(旧形式-更新停止)
ANNIHILATOR / ANNIHILATOR
2010年発表。通算13枚目で初のセルフタイトル作。このタイトルはジェフ曰く「単にいいタイトル名が思い付かなった」
そうです・・・ファンとしては重要な意味を持つアルバムに仕上がった、と好意的に解釈したいトコロ。
前作「METAL」がやはり企画盤という側面を持つこともあり、音楽性が拡散してちと緊張感に欠ける?部分もあった。
しかし、今作はどこを切ってもジェフ・ウォーターズにしか成し得ない強烈なリフと、壮絶なソロで埋め尽くされた
会心の出来に仕上がっている。ギターの切れ味は1stの時に匹敵する、まさにテクニカル・スラッシュとして理想的な出来。
B!誌の前田氏曰く最高傑作とのことだが、あながち間違っていない。3曲目までで確実にノックアウトさせられるだろう!
デイブ・パッデンのVoも健闘しているが、主役はあくまでジェフ・ウォーターズ。ギターの切れ味はホント凄まじいよ!
ベースもジェフが弾いてるが、こっちもかなり味がある。B!誌のレビュー点数にはくれぐれも惑わされぬようお願いしたい!
ANNIHILATOR史上、最もハードコアな面構えのアリス嬢がアートワークを飾った13thアルバム。
ここ近作同様、エキセントリシティは控えめに、コンパクト且つシンプルにまとめられた作風で、個人的に
「デイヴ・パッテンを擁するラインナップの最高傑作では?」というぐらい気に入っていた前作と比べてしまうと
“HAUNTED"のようなドラマティックなナンバーが見当たらず、中盤に並ぶ楽曲にやや面白味が欠けていたりと、
多少物足りなさを覚えるのも事実だが、そうした不満点を補って遥かに余りあるのが、精密なリフ・ワークから
構築美を湛えたメロディアスなソロ・パートまで、目まぐるしくこなす名手ジェフ・ウォーターズのテクニカルなGプレイ。
『METAL』では大挙参加してくれたゲスト・ギタリスト達に花を持たせていた彼氏なれど、今回はもう最初から
最後まで鬼のように弾きまくり。取り分け、曲間を開けずに一気呵成に畳み掛けて来る①②③の冒頭3曲は、
彼のハイテンションなGプレイと、スピーディ且つキャッチーな曲調とが相俟って聴く者を圧倒する名曲揃い。
(あとに続くキレのあるミドル・チューン④や、本編屈指の名ソロが炸裂する⑧も名曲)
正直、これでメタルコア・シンガー然としたデイヴ・パッテン(Vo)の歌メロがもう少し魅力的なら・・・
と思わなくもないが、ジェフが彼を認め、信頼している以上は最早何も言うまい。実際、フロントマンとして
のみならず、セカンドGとしての役割もこなす等、ライブでの良い仕事っぷりには目を瞠るものがあるし・・・。
それに歴代シンガーの中でも最も灰汁の薄い声質ゆえ、いちげんさんにも取っ付き易いとの利点もあるかもしらん(?)
前作も良かったですが、新作「ANNIHILATOR」素晴らしい出来ですね。
最高傑作「NEVER, NEVERLAND」に迫る勢いだと個人的に思っています。
冒頭3曲には圧倒されました。特に「Coward」。後半の爆走するパートが堪りません!
その後もテンションが下がることなく最後まで聴かせてくれます。
ジェフのギターもとんでもなくテクニカルでライヴで再現出来るのか不安になるくらい(笑)
それにしても某専門誌の評価は当てになりません。(担当者によって点の付け方全然違うし・・・)
不満点があるとすればデイヴの歌唱が平坦であまり味が無いのと音質が少し軽めということですかね、あと曲にもう少しドラマ性が欲しいところ。
なんにせよ、今年発売の作品で指折りの秀作であることは間違いないです!
去年のスラッシュ復興の動きに続いて、SACRIFICE (CANADA)、OVERKILL、EXODUS そして、このANNIHILATOR と今年もベテラン・スラッシュ勢から目が離せないですね。
なかなかの力作ですな。