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1995-1996 / LIMBONIC ART
95年・96年のリハーサル音源(テープ)を、マスタリングを施して09年にCD化したもの。
初期ノルウェー産ブラックのカルト音源を次々再発しているKyrck Prodctionsより。
一言でいうなら、「プリミティブ音質のLIMBONIC ART」。
音質は意図的に当時のラフでプリミティブな雰囲気を醸し出すためか、リマスターを
施しているとは思えないほど劣悪。彼らの初期の音源って、RAWなバンドサウンドを
キーボードが包み込んでいて、それが神秘性と同時にある意味での聴きやすさをも
演出していましたが、この音源はキーボードの膜も薄く、バンドサウンドは更に粗いせいで
刃物のようなノイズが包みきれずに吹き出してくるような音質。
正直、「Epitome of Illusions」「Moon in the Scorpio」辺りの音源を未聴の方には
到底お勧めできない、マニア向けの音源だと思う。それらの音源に嵌まっていて、
「In Mourning Mystique」「Black Hearts Nirvana」などの名曲を、プリブラ準拠な
RAW極まりない音で聴きたいという方にのみ推薦。