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2008年発表の1st。

この作品、発表自体は08年ですが、実際には結成して間もなくの99年に制作された
音源らしいですね。だからか、SETHERIALよりも大分プリミティブ寄りの音を出してます。
ファストブラックの代表格足り得るくらい、猛然とした攻撃性を見せていたSETHERIALと
比べると、こっちはプリブラらしい陶酔感を重視した作風。
…しかしこの作品も、本当に「RAWさが心地良い」音ですよね。

ギターは本来かなりノイジーな筈なんですが、篭もった音質のせいでうるさく感じないし、
同様のことがドラムにも言えますね。反面、デモ音源的なグルグルと渦巻くような低音が
残っていたり、僅かに聴こえるメロディがじわりと沁みるようなリフがあったり、
肺の空気を全て吐き出すような切れ味鋭い高音絶叫ヴォーカルがしっかり聴こえたり、
プリブラ的な陶酔感を各要素が強める音になってると思う。

SETHERIALとはまた違う魅力のある作品。SETHERIALがファスト系としてトップクラスの
魅力を放っているのと同様、このアルバムにもプリブラとしての高い魅力があるように思います。
Usher-to-the-ETHER 2010年7月15日(木)23時32分

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